怒ってる ページ45
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『やだ、離して！ばかずま！！』
壱｢うっせぇ！暴れんな｣
吉｢Aちゃん…？｣
『あっ、吉野くん！』
壱｢…吉野くん？｣
キャップ深くかぶって
サングラスに黒マスク
不審者みたいな格好した人がわたしを横抱きにしてる
完全に勘違いした吉野くんが慌てて走り寄ってくる
吉｢離せよ、何する気だ｣
壱｢…お前に関係ないやろ。Aは俺が連れて帰る｣
『っ、やだって…！離してよ！』
吉｢…嫌がってんじゃん。Aちゃんは俺と一緒に来たんだ。離せ｣
それまで吉野くんの方を見ずに
まっすぐ前を見て話してた壱馬くんが
ゆっくり吉野くんの方を向いた
壱｢Aが何かに悲しんどるのに気づかんでここまで来て、挙げ句の果てに怪我までさせとるような奴とはこれ以上一緒に居させられるわけないやろ？なぁ？｣
…怒ってる
何回か軽く怒らせたことはあるけど
こんなにこわい壱馬くん見るのは初めて
吉｢…っ、｣
壱｢…Aを守るのは俺やから｣
『あっ…吉野くん…！』
歩き出してしまった壱馬くんの肩越しに見えたのは
氷が入った袋を持ってる吉野くん
…ごめんなさい、ほんとにごめんなさい
届かない謝罪を何回もしてたら
たくさんの車が止まってる駐車場に来た
黒いワゴン車の前で止まると
窓をコンコン、と叩く
すると鍵が開く音がして
壱馬くんが車の扉を開けると何度か会ったことがあるマネージャーさんの声
マネ｢どーした…って、あれ、その子｣
壱｢バイトの子です。怪我してんの見つけたから拾ってきちゃいました｣
マネ｢まじか。救急セット後ろに入ってたかな｣
壱馬くんは怒ってる割に
わたしを優しくシートに降ろして
マネさんに続いて後ろに回った
ちょっとして壱馬くんが湿布持って戻ってきたけど
マネさんは会場の方に歩いていっていた
『マネさんは…』
壱｢気使ってメンバーの所行ってくれた｣
『そっ、か』
壱｢いいから足出せ｣
少し怒りが収まったのか関西弁が抜けてる
おずおずと足を差し出すと
壱馬くんの手が優しく触れた
湿布の冷たい感触に一瞬体が強ばった時に
痛かったと壱馬くんが勘違いしたのか
サングラスとキャップ、マスクを取って
わたしの目を見てきた
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こっとん(プロフ) - キュンキュンしました(T-T) (2017年11月15日 2時) (
レス) id: 9ec2d8728c (このIDを非表示/違反報告)
玲於 壱馬 - 私は壱馬君が好きなので続きが楽しみです。これからも応援しています。更新頑張って下さい♪ (2017年11月14日 17時) (レス) id: 842afb46b2 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - 北人君可愛いですね☆これからも､れもんさんのペースで更新頑張って下さいね(*>∀<*)楽しみにしています！ (2017年11月11日 0時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 続きがきになります！私は陸推しなので陸とくっついて欲しいって最初思ってたんですけど今読んでると早く壱馬とくっついてほしいなって思いながら読んでます！ニヤニヤ止まりませんw (2017年11月8日 16時) (レス) id: e65c5b148a (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - いまいちばん大好きな作品です！ 更新楽しみにしてます（＾_＾） (2017年11月6日 18時) (レス) id: 9ec2d8728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年10月21日 11時
