Heart 54. ページ5
玲於side.
…ねみぃな。
さっきからずっとスマホに表示されてるAちゃんの名前を眺めて寝そう。
電話したいなって思ってもう30分くらい経ってる。
でも今すぐにでも寝れるわ、今日。
だけど寝る前にAちゃんの声聞いて…
玲｢…った、｣
考えてたら途中で意識なくして
おでこにスマホぶつけた。
…やべ、寝たわ。一瞬
もう１度スマホを見たら
Aちゃんに発信中になってる。
玲｢っ、ま…じでっ…！｣
焦ってベッドから起き上がってみたり
意味もなく枕に顔埋めてみたり
初めて恋した中学生みたい、俺。
ちら、ってスマホ確認したら
通話中の文字。
…誰と電話？
もういいや、って寝ようとした時に
Aちゃんから電話がきた。
待ってた、とか思われたくなくて
３コールくらい待ってから電話に出る。
『…玲於くん？ごめんね、さっき出れなくて、』
玲｢や、別に特に用ないからいいんだけど｣
『用…ないの？』
玲｢…なかったら電話しちゃだめなの｣
『…ううん、嬉しいなぁって』
ふふ、って柔らかく笑ってるAちゃん。
…やっぱり寝る前に電話かけるの正解だわ。
すごい幸せ。
玲｢Aちゃん、誰かと電話してんの珍しいね｣
『あっ、今壱馬くんが…』
できれば、聞きたくなかった名前。
また…壱馬？
幸せだったのに
聞こえた名前に胸がざわつく。
ねぇ、それ…仲いいだけ、なの？
『あの…玲於くん、ちょっと話が、』
玲｢…それ今日じゃなきゃだめ？｣
『えっ、えと…』
玲｢壱馬に、話せばいいじゃん｣
『玲於、くん？』
玲｢もう寝る。おやすみ｣
『え…、あの、玲於く、！』
Aちゃんが最後まで言い終わる前に勝手に電話を切った。
…勝手だってわかってる。
壱馬とAちゃんの関係に嫉妬して
子どもみたいなこと言って。
AちゃんからLINEきたのわかったけど
見る気になれなかった。
Aちゃんの彼氏は、俺なのに。
なんでこう、うまくやれないのかな。
いつまでも
片想いみたいだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1828人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さく - 先にハニーバルーン読ませていただきました。まさか同じ作者さんだと思いませんでした！！どの作品も大好きです！これからも応援してます！ (2019年3月31日 22時) (
レス) id: 0b5409e2c9 (このIDを非表示/違反報告)
summermoon(プロフ) - ごめんなさい汗間違えて評価ボタン押しちゃいました……この作品大好きでもう読むの5回目なんです!!ほんとにごめんなさい。 (2018年12月23日 12時) (レス) id: 0648ee0eae (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんあや(プロフ) - 最高に可愛いくて最高にキュンキュンしました！甘々な玲於が見れてもうこっちまで溶けそうです笑 (2018年9月29日 23時) (レス) id: 78d74eec29 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - すごく面白かったです。素敵なお話でした！これからも応援しています。 (2018年9月14日 16時) (レス) id: 641198ffcc (このIDを非表示/違反報告)
KatayoseRise(プロフ) - このお話読んでFlow Back が好きになりました笑。玲於と女の子の感じが凄い好きです！ (2018年1月7日 14時) (レス) id: 151cd28ba4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れもん
| 作成日時：2017年9月3日 19時
