星屑ハートブレイカー２ 【佐野玲於】

Heart 78. ページ29

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壱｢…なんかあったやろ｣


『な、なにも…っ？』


壱｢…玲於さん｣


『れっ！？な、ななな、なんで、ははっ、玲於くんが？』


壱｢…わかりやす｣






…壱馬くん、最近ずっとにやにやしてる。


バレたかな、



さすがにキス…したなんてわかんないよね。






壱｢どうだったん？ファーストキスは｣


『え？それはもう幸せで………えぇ！？』


壱｢もーむり！爆笑やねんけど！笑｣






楽しそうにゲラゲラお腹抱えながらわらってる。


…ほんとやだ






『もう！この前、壱馬くんのせいで怒られたんだからね！』


壱｢え、なんで？笑｣


『電話してるとこ、ちょっと玲於くん見てたらしくて、壱馬に甘えすぎ…って』


壱｢それ俺のせいなん？笑｣






…決して壱馬くんのせいじゃない。


でも、悔しいもん。

いつもいつも壱馬くんにばかにされて



ちょっとかっこいいからって…






『…じゅーす買ってくる』


壱｢なに？じゅーすが飲みたいの？｣


『…ばかにしないで』


壱｢ごめんて笑 俺も行く｣






仲良しやなぁって微笑む陣くんに

やめてくださいって言いながら自販機に向かう。


ほんと、このいじわるがなくなったら壱馬くんはほんといい人。






壱｢俺買ったるから。ほら、なにじゅーす？｣


『…言い方がばかにしてる』


壱｢だってAの言い方ひらがななんやもん｣


『…おれんじじゅーす』


壱｢はいはい笑｣






出てきたオレンジジュース渡してくれて

次は壱馬くんが何にしよーって悩んでる。


…置いてってやろうかな。



壱馬くんの後ろ姿を見ながらそんなこと思ってたら


壱馬くんの背中から少しだけ覗く、こっちに歩いてくるだいすきな人。






『玲於くんっ！』


玲｢…Aちゃん？なにして…｣






近くに来て、わたしの隣にいた壱馬くんを見て足を止める。


壱馬くんは嬉しそうに笑ってお辞儀してた。




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