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Heart 64. ページ15

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『…玲於くん』


玲「んー」


『あの、…気になる』


玲「俺はならない」


『…怪我する』


玲「それはAちゃんがへたなだけ」






こうしてるって言って


わたしの背中に自分の背中くっつけて

スマホで音楽流してる。



たぶんダンス動画見てるんだろうけど。






玲「Aちゃん、このじゃがいもでかいよ」


『角が取れるから平気だよ』


玲「やだ。もう半分に切って」


『わがまま…』


玲「聞こえてっから」






わがままちゃんの要望を聞きながら

何とかお鍋に具材を入れ終わった。


煮込んでる間

洗い物してたら

ふいに玲於くんのアゴが肩に乗った。






『…っ、』


玲「ねむくなった」


『もうちょっとでできるよ?』


玲「んー…」


『玲於くん、寝ないでよ〜』






もう、さっきからずっとくっつかれてるから

わたしの心臓は大変だっていうのに

玲於くんってばほんと自由。






『…起こすからソファでちょっと寝たら?』


玲「…Aちゃんも」


『まだカレーできてないよ』


玲「…Aちゃんのとこいる」






甘えるようにお腹に手を回して

目をわたしの首筋でこすってる。


くすぐったくて

かわいくて

でも、しんじゃいそうで



洗い物どころじゃない。






『玲於くん…っ、ちょっと離れて…』


玲「…なんで。ちゃんと洗ってよ」


『誰のせいだと…』


玲「…俺か。Aちゃん、とけちゃいそ?」






わざとらしく顔を覗き込んできて

ねむそうなふにゃって顔して笑った。



…むりです

人間ってこんなに速く心臓動くっけってくらい速い。


また体が火照ってきて

足の力が抜ける。


くっついてる玲於くんも同時に下がってきて

2人で座り込む。






玲「…なにしてんの」


『もう…力出ない…』


玲「貧弱」


『なんとでも言ってください…』


玲「…っとに、いじめたくなる」






小さな声だったけど聞こえたよ、玲於くん。


いじめたくなる、って…

やめて、ね。



そう思ってたら玲於くんの顔が近づいてきて

逃げる暇もなくほっぺにキスされた。






『…っ!? 玲於くん、待っ…』


玲「…待たない。どんだけ我慢してるか知ってんの?」






バクバク、って心臓壊れそう。


玲於くんの熱と香りに包まれて

ちゅ、っていろんな場所に降り注ぐ愛がたまらなく甘くて。



無意識に呟いた 好き の言葉に

玲於くんは柔らかく微笑んだ。




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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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さく - 先にハニーバルーン読ませていただきました。まさか同じ作者さんだと思いませんでした!!どの作品も大好きです!これからも応援してます! (2019年3月31日 22時) (レス) id: 0b5409e2c9 (このIDを非表示/違反報告)
summermoon(プロフ) - ごめんなさい汗間違えて評価ボタン押しちゃいました……この作品大好きでもう読むの5回目なんです!!ほんとにごめんなさい。 (2018年12月23日 12時) (レス) id: 0648ee0eae (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんあや(プロフ) - 最高に可愛いくて最高にキュンキュンしました!甘々な玲於が見れてもうこっちまで溶けそうです笑 (2018年9月29日 23時) (レス) id: 78d74eec29 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - すごく面白かったです。素敵なお話でした!これからも応援しています。 (2018年9月14日 16時) (レス) id: 641198ffcc (このIDを非表示/違反報告)
KatayoseRise(プロフ) - このお話読んでFlow Back が好きになりました笑。玲於と女の子の感じが凄い好きです! (2018年1月7日 14時) (レス) id: 151cd28ba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2017年9月3日 19時

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