Heart 30. ページ30
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動揺しすぎて
既に買ってた壱馬くんのお茶落としちゃった。
それを拾いながら玲於くん、
玲｢…慌てすぎ、笑｣
『だっ、だって…』
玲｢…もう、隠さないって決めたから｣
拾ってくれたお茶を渡しながら
強く言った。
隠さない…？
玲｢一方的なの、すげーやだけど…。Aちゃんがちょっとでも意識してくれてるうちは、がんばる…から｣
『玲於く、』
玲｢だから今日、メシ…行こ。あとでまたLINEする｣
『えっ、え…！』
玲｢…てか、それさ、Aちゃんのじゃないよね？｣
わたしが持ってた壱馬くんのサイフ見て
眉間にシワ寄せながら聞いてきた。
『これ、壱馬くんの…』
玲｢…壱馬？｣
『今、ボイトレ室にいて…』
玲｢一緒に、いんの？｣
『ちょっと付き合って、って言われ…てっ…！？』
サイフ持ってた手を握られたかと思ったら
いきなり強い力で引っ張ってきた。
急に近くなる玲於くんとの距離。
これは、だめ。
半径１mは保ってないと、溶けちゃうよ…っ
玲｢…やだ｣
『れ、おくん…？』
玲｢…俺だけ見てろよ、｣
たぶんこれは、玲於くんのヤキモチ。
不謹慎だけど
嬉しくてたまらなくて
だけど、これ以上近くで聞いてたらどうにかなりそうで
ちょっと後ろに下がったら
玲於くん、さっきよりも近づいてくるの。
顔を上げたらきっと
こわいくらい目の前に玲於くんがいる。
だって、靴と靴が
重なり合ってる。
玲｢はぁ…、だっせ、｣
『か、壱馬くんは…お友だちで…玲於くんが思ってるような、そんなんじゃ、』
玲｢そういうんじゃなくて、俺…ガキだから、｣
言いづらそうにだんだん語尾を弱まらせる。
顔が見たい、でも
顔を上げたら
この熱い気持ちをどうしたらいいかわからない。
玲｢Aちゃん、とられるんじゃないかって…思って…｣
そんな、わけない。
だってわたし
こんなに玲於くんのこと大好きなんだよ？
言いたい、言いたいのに
気持ちの強さが、邪魔をする。
好きすぎるから、伝えられない。
玲｢…ごめん、俺のじゃないのに、｣
『ううん…』
玲｢とりあえず、終わったらLINEするから｣
『わかった、』
玲｢…絶対、来てね｣
そう言った玲於くんの声は
いつもより少しだけ自信なさげだった。
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そると(プロフ) - れもんさん、いつも泣きながら読ませていただいてます（ ; ; ）テーマソングがFlow Backのところからもう神です、Flow Backのこと知らなかったのですがこのお話で虜になりました（ ; ; ）れもんさんもFB好きなんですか？？もう歌がお話と合いすぎてて号泣です（ ; ; ） (2019年4月7日 19時) (
レス) id: 4b01de9b6f (このIDを非表示/違反報告)
サノオミ(プロフ) - 続きが毎回早く読みたくてウズウズします(T_T)だいすきですこのお話！！！！更新楽しみにしてます！ (2017年9月2日 22時) (レス) id: 3039c62ac7 (このIDを非表示/違反報告)
咲 陽(プロフ) - わわわわわとろけます、どうしたらいいですかれもん様（ ; ; ）どうしてこんなに死なせる作品を書くんですかあー！！！あーとろけちゃいますどうしよう() (2017年8月31日 16時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
toypochi(プロフ) - うわ〜(´>///<｀)ニヤニヤが止まりませんっ！Twitterのa−nationといい本当にれもんさん神です！大好き！応援してます！あっちでもこっちでも感想書いちゃってごめんなさいっw (2017年8月28日 2時) (レス) id: a33578bb42 (このIDを非表示/違反報告)
あぽ(プロフ) - 応援してます！！ (2017年8月25日 19時) (レス) id: db5ff86ad6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年8月16日 10時
