flower 181. ページ32
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母｢A〜？準備でき…まぁ｣
『お、お母さん…。やっぱり派手すぎたんじゃ…』
母｢そんなことないない！とーっても綺麗！お父さーんっ。入ってきて！｣
高校を卒業して、４年が経った。
気づけば成人を迎えて、大人と言われる年齢になった。
父｢…おぉ、いいんじゃないか｣
母｢ちょっとちゃんと褒めてよ｣
父｢…綺麗だ、A｣
真っ白なドレスを着て
鏡に映るわたしを見て、照れくさそうに言った。
母｢北ちゃんには？見せたの？｣
『ま、まだ…』
母｢どうして！呼んでくるわ｣
『えっ、待っ…！』
こ、心の準備というものが…。
髪の毛のセットもメイクもかわいくしてもらって
まるで自分が自分じゃないみたい。
何だか、恥ずかしいというか…。
母｢北ちゃん、ほら見て〜！｣
北｢ママさん、待って…っ笑｣
北人くんの、声。
ちら、とドアを見ると
グレーのタキシードに身を包んだ北人くんが
お母さんに腕を掴まれながらわたしを見てた。
『準備、遅くなって…ごめんね？』
何も言わないから
似合ってないのかな、とか
どこか変なとこあるのかな、とか
どんどん不安になってきて
思わず北人くんから目を離して下を向いた。
すると、ゆっくり北人くんが近づいてきて
両手を握った。
北｢…ごめん。感動しすぎて何て言っていいかわかんないや…｣
『え…』
北｢今まで見てきたどんなものより、今のAちゃんがいちばん綺麗｣
北人くんを見上げたら
とても優しい瞳でわたしを包んでくれてた。
卒業してから、北人くんはわたしのことをちゃん付けで呼ぶようになった。
呼び捨てはまだ早い、とか言って。
目の端にお母さんとお父さんが
にやにやしながら部屋を出てったのが映った。
『あり、がと…』
北｢…ぎゅってしたらさ、いろいろ崩れちゃうかな｣
『や、優しくなら…？』
腰から先のふんわりしたレースを気にしながら
北人くんが優しくぎゅってしてくれた。
触れた瞬間、胸の奥からなんて言っていいか分からない感情が溢れ出る。
北｢すっげー…幸せ｣
『うん、わたしも…』
北｢やばい、もう離したくない｣
『そ、それはだめ…』
北人くんが無事保育園に就職して１年。
わたしたちは今日
この勿忘草が咲き誇る季節に
結婚式を開きます。
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亜嵐LOVE - 小森ワップ＠綺羅さん» え、それなです！！優しさヤバかった！ (2020年4月17日 23時) (
レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
小森ワップ＠綺羅 - 感動しました(´；ω；`) 隼くんの優しさ半端ねぇっす！ とにかくこの作品とても病みつきになりました！れもんさんの作品自体が好き。もう、好き(突然の告白) (2020年4月16日 2時) (レス) id: bd82defe4a (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - めっちゃ泣きました！最初は隼とくっつけ！って思ってたけど北人くんが出てきた時から北人くんでした！(？)とにかく、面白かったです！！！他の小説も書くなら読みます！絶対 (2020年3月31日 18時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
あな - こんな素敵な小説ありがとうございます！私は隼くん推しなのですが途中から北人くんと結ばれてほしいと思いました笑私は北人くんと同じ地元なので方言とか出てとても嬉しかったです！！！また沢山小説書いてください！！沢山読みにいきます！ (2020年3月23日 4時) (レス) id: c0c70f9aca (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 何回も泣いちゃいました！才能がいらますね！ (2020年3月4日 7時) (レス) id: 1700360fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年8月1日 23時
