flower 152. ページ3
隼side.
風邪を引きずったまま卒業式を迎えて
気合いで治して三送会の日になった。
やーっと、本来の調子に戻った。
やっぱり健康が第一だな。
そんなことを思いながらとりあえず玲於と合流して
店に向かった。
店の前に大勢の野郎と見慣れたダンス部。
バスケ部…もここなんだもんな。
Aは、まだいない？
きょろ…とバスケ部の方を見てたら
後輩くんと目が合った。
隣の長谷川って奴、玲於のこと見つけて
嬉しそうにお辞儀してる。
…鋭い目、
まだ俺のこと敵対視してんのか。
…当たり前か。
Aが泣いてた日、お前が何してたんだか知らないけど
泣かせたのは事実。
今更、俺のこと敵対視したって意味ねぇぞ。
…って言いたいけど、ほんとは自信なんて全くないんだ。
『ちょっと早いけどもう入っていいそうです』
お店の中からAが顔を出して
入口付近にいた先輩たちに声をかけた。
笑顔で部員が全員入るまでドア押さえてて
そんな些細なことだけど
優しいな、好きだなって思うんだ。
最後の人を見送った後、ドアを閉めようとした時
たまたまAがこっちを見た。
あのお風呂事件があった日から
多少は俺のこと意識してくれてるのを感じてる。
目が合ったからどうしようか考えてたら
Aの方から微笑みながら小さく手を振ってくれた。
隼｢っ！？｣
玲｢きも｣
な、な…今っ…え、！
隼｢かわいい〜…｣
顔を押さえながらしゃがみ込む。
…反則。
もう彼氏の気分だよ。
玲｢別にあんなん普通だから｣
隼｢玲於、やられたことある？｣
玲｢…ないけど｣
ないのかよ、そう笑いながら
ダンス部も店の中に入った。
広い宴会用のテーブルだから
バスケ部とほぼ隣状態。
ラッキー、Aのこと見れんじゃん。
幹事なのかな。
くるくる動き回って最初の飲み物聞いてる。
あれ、あいつは…？
水上さんを探したら
後輩くんの隣でにこにこ話してる。
あいつも何か手伝えよ…。
玲｢隼、顔｣
隼｢へ？｣
玲｢睨んでるよ｣
…いけないいけない。
今日は三送会、お世話になった先輩と過ごす最後の時間…。
だけど気になって仕方なくて
ちらちら、とバスケ部の方を気にかけてしまっていた。
.
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亜嵐LOVE - 小森ワップ＠綺羅さん» え、それなです！！優しさヤバかった！ (2020年4月17日 23時) (
レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
小森ワップ＠綺羅 - 感動しました(´；ω；`) 隼くんの優しさ半端ねぇっす！ とにかくこの作品とても病みつきになりました！れもんさんの作品自体が好き。もう、好き(突然の告白) (2020年4月16日 2時) (レス) id: bd82defe4a (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - めっちゃ泣きました！最初は隼とくっつけ！って思ってたけど北人くんが出てきた時から北人くんでした！(？)とにかく、面白かったです！！！他の小説も書くなら読みます！絶対 (2020年3月31日 18時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
あな - こんな素敵な小説ありがとうございます！私は隼くん推しなのですが途中から北人くんと結ばれてほしいと思いました笑私は北人くんと同じ地元なので方言とか出てとても嬉しかったです！！！また沢山小説書いてください！！沢山読みにいきます！ (2020年3月23日 4時) (レス) id: c0c70f9aca (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 何回も泣いちゃいました！才能がいらますね！ (2020年3月4日 7時) (レス) id: 1700360fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年8月1日 23時
