flower 144. ページ45
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もう鬼ごっこ状態。
体育館の前にある少し太めな柱を挟んで
お互いどう動くか見定めてる。
隼｢ちょっ…、そのままで…いいから、聞いて…！｣
あの隼が息を切らせてる。
北人くん、いるんだってば。
ちら、と部室の方を見たら
ばっちり北人くんと目が合った。
何を思ってるのか分からない無表情がこわくて
思わず目をそらした。
隼｢早く元気になって欲しいから！笑って欲しいから！大好きだから…！付き合ってくれなくてもいい。俺と一緒にいてください！｣
『隼、ごめん…。今は、』
隼｢今だから！今お前のそばにいないと、消えちゃいそうだから！俺は絶対Aのこと離さない。だから、明日、17時に時計台の前で待ってるから！｣
土曜日、お昼で練習終わるの分かってて
わたしのこと誘ってくる。
人が何人か見てる中で言われたら
どうしていいか分かんないよ…。
困ってたら、横から足音が聞こえてきた。
北｢A先輩、部活始まっちゃいますよ｣
『…え、あっ、北人くん…！？』
隼｢あ〜…！俺も部活…！A、明日待ってるから！来てくれるまでずっと待ってるから！｣
怒ったような顔してわたしの腕を引いた北人くんは
そのまま部室がある方へ歩き出した。
隼の言葉を背に受けながら
久しぶりに話しかけられたことと
腕を掴まれてるぬくもりに違った胸の痛みが広がる。
来るまでずっと待ってるって…本気かな。
『あの…、北人くん。すぐ着替えてくるからここでいいよ、』
途中で声をかけたけど
全く無反応。
ねぇ、北人くん。
何考えてる？
別に放っておいてくれたって良かったのに。
どうして話しかけてくれたの、？
結局更衣室の前まで引っ張られて
鍵 とだけわたしに言った。
咄嗟に鍵を渡して
北人くんがドアを開ける。
そのまま入って
あっという間に後ろにはドア、前には北人くん、顔の横には北人くんの手という状況。
北人くんは下を向いてるから
どんな顔をしてるのか分からない。
な、に…？
『北人…くん、？』
名前を呼んだ瞬間、グッ…と北人くんが近づいてきて
あと数ミリで唇が触れそうな距離になった。
触れそうで触れない距離で止まって
北人くんがドアについた手を握って
軽くドアを叩いた。
そして、何も言わずに離れて更衣室を出ていってしまった。
こわいくらい、心臓が高鳴って
どうしようもないよ…。
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りんご - 泣けるぅー、気になるぅー、更新待ってます！ (2017年7月31日 21時) (
レス) id: 5224770d7d (このIDを非表示/違反報告)
塩玲於くん(プロフ) - ちょー気になる！！隼のとこに行かせたいけど、北斗ともいい感じだし・・・。 (2017年7月31日 17時) (レス) id: 2b42bc8970 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 北ちゃんに頑張って〜〜〜！( ；；)って叫びたくなります！やばいです！ (2017年7月31日 15時) (レス) id: 45505a7be4 (このIDを非表示/違反報告)
こなつん(プロフ) - 北人頑張って欲しい...笑 ちょう続き気になります!! (2017年7月31日 13時) (レス) id: 655343e3a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーひ(プロフ) - 早く隼の所に行ってー！！！！！！笑笑 移行楽しみにしてます！ (2017年7月31日 11時) (レス) id: d907920963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年7月12日 0時
