flower 134. ページ35
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『忘れ物してないよね…』
外ではもう北人くんが待ってるから早く確認しないと…
サキにあげる分
部員さんにあげる分
隼にあげる分
あと…
『北人くんにあげる分…』
いつもよりラッピングを派手に
ちょっとした手紙もつけちゃったりして。
…気合い入りすぎって思われちゃうかな。
きっと…北人くんは喜んでくれる。
またあの赤ちゃんみたいなふわふわした笑い方で
嬉しい、ありがとう…って。
北人くんの分も袋にしまって
にやにやする頬を押さえながら家を出た。
北｢おはよ〜。わ、おっきい袋｣
『部員さんにあげるとこのくらいになっちゃうんだよね、笑』
北｢ずるいー｣
『北人くんには別で作ってあるよ』
北｢知ってるけどA先輩の手作りでしょ？…ずるい｣
…なんだこのヤキモチ妬きの赤ちゃんは。
きゅんってして
こんな風に思われて幸せだなぁって。
北｢何にやにやしてんの？｣
『ううん、笑』
北｢なーにー｣
『何でもないよっ。北人くんには帰りに渡すからね』
北｢待ちきれないなぁ〜｣
北人くんのワクワクしたような横顔を見ると
渡すのがすごく楽しみになってくる。
思った通りの反応してくれるかな。
隼｢あ！A〜！後半く〜ん！おはよー！！！｣
後ろから誰よりも響く大きい声。
振り返ると隼が走りながらブンブン手を振ってた。
北｢おはようございます！｣
『おはよ』
隼｢今さ！玲於と約束した時間に遅れそうなんだよね！死に物狂いで走って行くわ、じゃあな！！｣
嵐のように一方的に話して
そのまま走っていった。
朝から騒がしい…。
隼｢あっ！！！｣
また大きい声を出して
急ブレーキをかけたかのように止まった。
な、なに…？
隼｢A！今日楽しみにしてるからな！｣
太陽みたいに笑って
また走っていった。
…いつもあんなに楽しみにしてたっけ？
腹減った〜ってわざとらしく近寄ってきてはいたけど
あんなにあからさまに…。
北｢…小森先輩にもあげるの？｣
『え、うん。毎年あげてたし』
北｢…そっか｣
…あれ、何だかとっても嫌そうな顔してる？
部員さんの時はこんな顔しなかった。
『っ、北人くん！今日、白濱先輩たちにも作ってきたの。一緒に渡しに行こ？』
北｢うん！行く｣
…よかった、いつもの笑顔。
あんな不安そうな顔、初めて見た。
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りんご - 泣けるぅー、気になるぅー、更新待ってます！ (2017年7月31日 21時) (
レス) id: 5224770d7d (このIDを非表示/違反報告)
塩玲於くん(プロフ) - ちょー気になる！！隼のとこに行かせたいけど、北斗ともいい感じだし・・・。 (2017年7月31日 17時) (レス) id: 2b42bc8970 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 北ちゃんに頑張って〜〜〜！( ；；)って叫びたくなります！やばいです！ (2017年7月31日 15時) (レス) id: 45505a7be4 (このIDを非表示/違反報告)
こなつん(プロフ) - 北人頑張って欲しい...笑 ちょう続き気になります!! (2017年7月31日 13時) (レス) id: 655343e3a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーひ(プロフ) - 早く隼の所に行ってー！！！！！！笑笑 移行楽しみにしてます！ (2017年7月31日 11時) (レス) id: d907920963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年7月12日 0時
