flower 116. ページ17
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『…お疲れ様。帰る』
隼｢せっかく会ったんだから一緒に帰ろー…って、なに？どした？｣
いつになく優しく聞こえる隼の声が胸に染みて
ポロポロと涙が溢れ出した。
手で顔隠してみたけど
きっと隼には隠せない。
隼｢…とりあえず帰ろっか｣
背中に手を添えて
そっと押してくれた。
泣きじゃくるわたしを見ても
隼は何も言わなくて
ずっとそばで背中撫でたり
頭ポンポンしてくれたりしてた。
『ごめん…、隼』
隼｢んーん。たまには泣きたいよな〜。俺も泣きたいよ〜｣
『…隼に泣きたい時なんてあるの』
隼｢最近は割と泣きてえよ〜笑｣
すっごく鼻声で
ぶさいくな声なのに
恥ずかしくないのはきっと隼だから。
ひとしきり泣いたらちょっと落ち着いたかも。
…まだまだ苦しいけど。
隼｢実はさー、涼太くんから聞いてるんだよね｣
『な、に？』
隼｢水川さんと後輩くんのこと｣
…涼太くんが、なんで隼に？
不思議だったけど、それよりも
隼に知られてるのが何か嫌で。
小さな声で そうなんだ と返した。
隼｢それで悩んでんの？｣
『…別に』
隼｢強がんなよ。俺には言っていいよ｣
『…違うって』
北人くんに限ってそんなことないって思ってるから
すれ違ってるから、とか
エレナちゃんと仲いいから、とか
そんなことで悩んでるの言いたくなくて
ひたすらに違うって言い続けた。
隼｢…頑固｣
『…うるさい』
隼｢もう俺といればいいじゃん｣
『…え？』
隼｢俺だったら絶対泣かせない｣
突然何を言い出すのかと思えば
信じられないような言葉。
思わず隼を見れば
少しだけ辛そうな顔でわたしを見てて
なんとも言えない気持ちになった。
『冗談…』
隼｢冗談じゃないって。本気で思ってる。Aは俺といればいいよ｣
そう言いながら手を握ってきた。
どくんっ…
胸が熱く高鳴った。
…なに、これ。
なんで、今なの？
もっと早く言ってくれれば…わたし…
隼｢俺はお前が大切だから、｣
…あ、そっか。
隼にとってわたしは…いまだに、
大切な" 幼なじみ "なんだもんね。
淡い期待をした。
もしかしたら隼はわたしを好きになってくれたんじゃないかって。
今更遅いけど
そうだとしたら、やっぱり嬉しい。
北人くんとは違う手を握り返せずに
2人で家まで歩いた。
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りんご - 泣けるぅー、気になるぅー、更新待ってます！ (2017年7月31日 21時) (
レス) id: 5224770d7d (このIDを非表示/違反報告)
塩玲於くん(プロフ) - ちょー気になる！！隼のとこに行かせたいけど、北斗ともいい感じだし・・・。 (2017年7月31日 17時) (レス) id: 2b42bc8970 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 北ちゃんに頑張って〜〜〜！( ；；)って叫びたくなります！やばいです！ (2017年7月31日 15時) (レス) id: 45505a7be4 (このIDを非表示/違反報告)
こなつん(プロフ) - 北人頑張って欲しい...笑 ちょう続き気になります!! (2017年7月31日 13時) (レス) id: 655343e3a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーひ(プロフ) - 早く隼の所に行ってー！！！！！！笑笑 移行楽しみにしてます！ (2017年7月31日 11時) (レス) id: d907920963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年7月12日 0時
