flower 111. ページ12
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『…北人くん？大丈夫？眠い？』
北｢…ふぁい？｣
12月に入ってまた更に風が冷たくなった。
寒がりだと言う北人くんはもうコートを着てて
繋いだ手を何気なくポッケにしまってくれてる。
それが当たり前のようになってる帰り道が幸せで
ふと北人くんを見上げたら
眠そうに目をとろん…とさせてた。
どうしたんだろう、疲れてるのかな。
北｢大丈夫れふ｣
『喋れてないよ？笑』
北｢ん〜…｣
目をごしごししてから
ふるふると頭を振った。
実は修学旅行期間が終わってから
北人くんに しばらく朝迎えに行けない と言われた。
何でだろう、と気にはなったけど
わざわざ遠いわたしの家まで迎えに来てる方がおかしいなって思ったから 大丈夫 って答えた。
…でも、最近ずっとこう。
お昼休みとかに会いに行った時とか
移動教室ですれ違った時とか
すぐに気づいてくれないの。
どこかぼーっとしてて
上の空なことが増えた。
北｢A先輩、手あったかい｣
『北人くんのおかげ』
北｢こっちも｣
繋いでなかった方の手まで握ってくるから
変な体制になって歩きづらい。
それでも嬉しそうにして笑うから
このままでいいやって思ってしまう。
『ねぇ、歩きにくい笑』
北｢いいじゃん〜｣
繋いだ手を引っ張って
北人くんとの距離は０センチになった。
そのままおでここつんって当てて
あったかい〜ってすりすりしてくる。
…やっぱり考えられない。
サキに最近の北人くんのこと話したら
浮気じゃない？って言われたけど
こんな北人くんが浮気なんて考えられないよ。
変なこと考えるのやめよ。
北｢あー、離れたくないなぁ｣
家が近づいてきた時
ポッケの中の手をぎゅ、と握り直して呟いた。
…いつもと違うからって
不安がることない、大丈夫。
北｢勿忘草咲いてないし｣
『冬は咲かないよ〜』
北｢いつから咲くの？｣
『5月くらいかな』
北｢じゃあ、来年の5月は勿忘草で花見だね｣
『何それ、物好き〜笑』
でも大好きな花だから
嬉しいなぁ。
北｢A先輩？｣
『ん？…んっ』
玄関の前で隠れるようにして不意打ちでキス。
ちゅ…と何度か触れてから離れていった。
北｢お父さんに見られたら怒られちゃうね｣
『…北人くんがしてきたくせに』
この手を掴んでいれば
きっと綺麗な勿忘草が見れるはず。
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りんご - 泣けるぅー、気になるぅー、更新待ってます！ (2017年7月31日 21時) (
レス) id: 5224770d7d (このIDを非表示/違反報告)
塩玲於くん(プロフ) - ちょー気になる！！隼のとこに行かせたいけど、北斗ともいい感じだし・・・。 (2017年7月31日 17時) (レス) id: 2b42bc8970 (このIDを非表示/違反報告)
るん - 北ちゃんに頑張って〜〜〜！( ；；)って叫びたくなります！やばいです！ (2017年7月31日 15時) (レス) id: 45505a7be4 (このIDを非表示/違反報告)
こなつん(プロフ) - 北人頑張って欲しい...笑 ちょう続き気になります!! (2017年7月31日 13時) (レス) id: 655343e3a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーひ(プロフ) - 早く隼の所に行ってー！！！！！！笑笑 移行楽しみにしてます！ (2017年7月31日 11時) (レス) id: d907920963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年7月12日 0時
