All is well (ページ30)

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カクテルを待っている間も肩に手を回し、私の手を撫でてきた

「君は綺麗だ。今の会社に置いておくのはもったいないくらいだよ」

「もう、菅井様お顔が近いですって！酔ってらっしゃいますか？」

「そんなことないよ。本当に君が綺麗だからそれに酔っているのかもな」

「冗談がお上手ですこと」

「お待たせ致しました。チェリーのカクテルでございます」

ちょっとだけ飲んでみたらアルコールが強すぎて
一杯でクラクラに酔ってしまいそうだった

「美味しいだろう？」

「えぇ、とっても。飲みやすいですね」

思ってもない言葉を並べるのはとても疲れる

12時回る前には帰らなくちゃ、、

お酒を残すわけにもいかずお手洗いに行くと言って席を立つ前にカクテルを一気飲みしたフリをしてトイレで吐き出した

スマホを見ると大倉さんから

まだ帰ってこーへんの？
何時頃なん？
迎えに行こか？
Aちゃーん？

そりゃ心配だよね、、

12時前には帰ります

とだけ返して菅井様の待っている席に戻った
菅井様もお手洗いに行くと言って席を立った
烏龍茶を頼んでチビチビと飲んでいた

「あれ..？Aやん！」

後ろのボックス席の男性から声をかけられた
振り向くとそこには....

「渋谷さん！錦戸さんも！」

「何してるん？ここ会員制やで！」

「ちょっと仕事の関係で、、」

「待たせたね、原田さん...お知り合いかね？」

知らない男性と話してる姿は不思議に思うだろう

「以前お仕事をさせて頂いたタレントさんです」

「渋谷すばるです」

「錦戸と申します」

「錦戸って、、あのジャニーズのか？」

「菅井様、お二人はジャニーズの渋谷さんと錦戸さんです」

「こちら取引先の菅井様です」

「代表取締役の菅井です」

「Aがここにおるの気づかへんかったわ～綺麗なねぇちゃん入ってきた思ったらAやったか～」

「すばるくんずっとみてましたよね」

「亮それは言わんとって」

「随分仲良いんだね」

「はっ！菅井様申し訳ございません！」

「いや、いいんだ。そうだ原田さん明日も一緒に食事でもどうかね？」

「あ、明日もですか？」

「何か用事あるのか？」

「すいません！明日はうちのスタッフとの打ち合わせがあったよな？A！」

そんな予定あったっけ？と考えたらものすごい目力で渋谷さんに見られた

「そ、そうでした！一日かかるんですよね、、！」

「菅井様申し訳ございません。またぜひ誘ってください」

「あぁ、かならず誘うよ」