All is well (ページ22)

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「私ちょっと外すね」

そう言ってちょっと離れたところで電話に出た

『はい。原田です』

『あ、Aちゃん？今打ち上げやってんねんけど来れる？てか来て？すばるくんと丸山が呼べってうるさいねん』

『でも私なんかが行ってもいいんですか？』

『ええねん！せっかくの機会やし来れる時間でええから少しでも顔出してもーてええかな？』

『では、小池と鈴本も呼びます。それでもいいですか？』

『....おん。待ってる』

きっと大倉さんは麻美ちゃんと会うの気まずいだろうな..
今日はお互い忙しかったから会わずに済んだけど

こうやって気まずいこと知ってて合わせる私も性格悪いかな
なんて思いながらも私だけ打ち上げに参加するわけにもいかず..

大倉さんに伝えられたご飯屋さんに着いた

「原田さん僕もいいんですか？」
「私もです！いいんですか？」

「私だって行きづらいよ笑」

ガラガラーー

「おー！A！こっちこい！」

「渋やん飲み過ぎやで！原田さん危ないから俺の隣座り？」

「安田さんほんとありがとうございます！麻美ちゃんと小池くんもこっち座ろう！」

そう言って安田さんと錦戸さんの間に3人座らせてもらった

私の真向かいには大倉さん..
とっても気まずい..
真横から安田さんが気を遣ってたくさん話しかけてくれるけど
その度に大倉さんに睨まれてる

「おーし！みんな飲みもん来たか？乾杯しよか！」

村上さんの乾杯の掛け声でカチンとジョッキを合わせて
ビールを勢いよく飲んだ

「原田さん飲みっぷりええなぁ」

「丸山さんも結構飲むんですね！」

私は丸山さんの話し相手に。

「小池くんバンド好きなん？ええなぁ」

「錦戸さんのギターめっちゃ好きなんすよ！教えてください」

趣味の話で盛り上がる錦戸さんと小池くん

麻美ちゃんだけ馴染めてないような..

「麻美ちゃん帰る？」

「Aさんすみません。お先してもいいですか？」

「うん。そしたら私も帰るよ！一緒に帰ろ」

「皆さんすみません！私と鈴本帰りますね！」

「え～もう帰るん？マルちゃんもっと話したい～」

「丸山さんすみません！また機会があれば是非！」

「原田さん帰るなら僕も..！」

「小池くんはまだ飲み足りないんじゃない？いいよこっちに気を使わなくて！」

「じ、じゃあもう少しだけ！」

「うん！じゃあゆっくり休んでね！お疲れ様でした」

「お疲れ様です」