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「...なんやねん！」
大倉さんはそう言って追いかけてきた道を引き返して歩いて行った
私もすぐにタクシーを拾って家に帰った
『関ジャニ∞大倉忠義、年下美女と大胆にツーショット！？』
そんなNEWSがスマホに流れてきたのはあの日から1週間後だった
私の顔にモザイクがかかっているものの分かる人はわかるだろう
「...Aさん..」
「あさ..みちゃん...これは違くて..」
「違うもなにもこうやって記事になってるじゃないですか！？それでも言い訳するつもりですか！？Aさんのこと、信じてたのに.,」
この事があっという間に会社の人に広まった
「原田くんちょっといいかな」
部長にミーティング室に呼ばれた
「今会社で流れてる噂なんだが、、」
「事実です。前のロケを通じて親しくなり、今回このようなことに、、申し訳ございません」
深々と頭を下げて謝った
「原田くんは何か勘違いをしているね？」
「え？」
「別に誰が誰と付き合おうと会社は関係ないよ。ここに呼んだのはね、新しい企画に携わってもらいたくて声を掛けたんだ」
「え？」
なにかペナルティを与えられると思ったら
新しい企画。しかも大きいイベント、、
そしてゲストが関ジャニ∞、、
「原田くんと小池くんでこの企画を成功させてほしいんだ。せっかくのチャンスだ。やってみない？」
「..はい。やらせてください」
今回バディを組むのは小池晴翔。
今年大学を卒業したばかりの新人くん
「Aさん足を引っ張ってしまうかもしれませんがよろしくお願いします」
正直小池くんとはそんなに話したことなかったけど挨拶もできるし好感持てる
「俺、あんまり噂とか気にしないんで」
それだけ言って私の前から離れた
麻美ちゃんと和解できないまま大きい企画を任されて
しかもそれが関ジャニ∞と関わるなんて、、
神様は私に笑いかけてくれない
大忙しの関ジャニ∞さんに合わせて来週打ち合わせをすることになった
「麻美ちゃん..ちょっといいかな」
麻美ちゃんをランチに誘ってこの前の弁解をした
「Aさんは大倉さんのこと好きじゃないんですよね？」
「..うん。そういうつもりで一緒に飲んでたわけじゃなくてたまたま会ってお話してるうちに酔いが回ってきてね、、本当に誤解させてごめんね」
「大倉さんはAさんのこと好きみたいですけどAさんが好きじゃないなら安心です」
「大倉さんは私のことなんか..」
「私の勘って当たるんですよねー！」
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作者名：まるやん | 作成日時：2019年10月14日 6時
