All is well (ページ7)

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「2人から言われるとか迷惑やったよな..」

「いえ、嬉しいです..今までこんなことないですから笑」

「原田さんのそういうとこ好きやわ～誰も傷つかんと言葉選んでるやろ？疲れへん？俺だけには素を見せてほしいねん」

「そういうわけではなく..あれ？そうなのかな..いつの間にかそうなってたのかも」

自問自答していたらクスクスと大倉さんが笑っていた

「もう！笑わないでくださいよ！笑」

「原田さんて真面目やろ？完璧よりも少し気を楽にした方が人生楽しいで？」

「でも私はこの姿勢で28年生きてきてるんで今更崩すことはできないですよ」

「1日だけ俺とデートしてくれへん？」

「で、でー..と？」

「原田さんをリフレッシュさせたいねん」

「ありがとうございます..？」

「来週の日曜日原田さん家迎えに行く」

連絡先を交換してその日はお別れした

家に帰って来週の日曜日着る服を急いで選んだ

「何着て行こう..そもそもどこに行くんだろう..」

そう考えてた時大倉さんから連絡が来た

「日曜日10時に家迎えに行く！可愛い格好してきてな？」

シンプルなメールさえもスマートだなぁと思った

「可愛い格好ってなに？大倉さんの隣を歩いて恥ずかしくないのはどれ？」

考えれば考えるほど分からなくなって明日仕事終わりに服を買いに行くことにした

あっという間にデート当日
新しく買ったワンピースに秋にふさわしいショートブーツ
いつもとは違うメイクをしていつも結んでいる髪を下ろして久しぶりに巻いてみた

「気合入れすぎ？」

鏡を見ながら自分に問いかける

ま、いっか。とお気に入りのリップを塗って大倉さんからの到着メールを待つ

～♪大倉さんからの電話
『も、もしもし？』

『玄関とこ着いたで』

『今向かいます』

「お待たせしました！」

「...」

「大倉さん？」

「普段から私服そんな感じなん？」

「...変ですかね..」

「逆や！めっちゃええ！可愛い！ちょっ、写真撮っていい？」

「やめてくださいよ！早く行きましょう！どこに連れてってくれるんですか？」

「あ、待って～」

行くところはまだ内緒らしい
大倉さんの車に乗っていることがすごく不思議で緊張が止まらない

「着いたで～」

そう連れて来られたのは水族館
来てすぐにお昼を食べて行動することにした

「俺買ってくるから待ったって？」

「ありがとうございます」

混んでいるのか、しばらく待っていた

「Aさん？」

そう呼ばれて振り返ったら

「..麻美ちゃん..」