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いつものように仕事をしようとしても店長に報告するのに緊張が走る
ミーティング室
「店長!お時間頂きありがとうございます。お話なんですが、、、」
忠義くんのことは言えるはずもなく芸能界からメイクのアーティストとしてのお仕事話が来てることだけを伝えた
「そっか、、桜井さんはどうしたいの?」
「私かけてみたいんです。メイクアップアーティストという仕事に。この仕事をしていて嫌なことがたくさんあって時に辞めたくて辞表を書いたこともありましたがいつも来てくれるお客様だったり先輩や後輩、仕事環境に恵まれてやりがいのある仕事でした。これから挑戦することはこれまでみたいに目標があってそれに達成すべく努力をするようなこととは違う広い世界で生きていきます。ここで働いた経験を次の大きなステップで活躍することがここで働かせて頂いた感謝の印だと思ってます」
「...桜井さんが入社してきたときは20歳のナヨナヨした子がと思ってたけど、上司に対しても自分の意見を言って分かってくれるまであたって、お客様に対しても情熱的で後輩の模範になる接客で、、時にミスして泣いても悔しいっていう感情を持ってて華奢な体で大きな責任を背負ってくれる頼もしい存在がいなくなるのはすごく悲しいわ」
「店長、、(涙)感謝の気持ちでいっぱいです」
「一握りのチャンス、絶対離しちゃダメよ?でも辛くなったらいつでもここに戻っておいでね!」
「ありがとうございます(涙)」
「明日10時に本社に来れる?」
「かしこまりました!お時間頂きありがとうございます。最後まで頑張ります」
あと3ヶ月でこの会社と離れる決断をした
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作者名:まるやん | 作成日時:2019年4月9日 1時