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監督「Aちゃんはなんのお仕事してるの?」
貴「某有名ブランドの化粧品販売の仕事です」
監督「普段から人のメイクは慣れてるんだ?」
貴「そうですね!お客様にメイクをするのは毎日ですから!」
監督「芸能界のメイクには興味ある?」
貴「え?まぁ、10代の頃はメイクアップアーティストになりたい!とか言ってたんですけど簡単になれるものじゃないの分かって諦めたんです。でもメイクで人は変われるし、コンプレックスを強みにできるし何より楽しいんですよね!」
監督「そっか〜!Aちゃんの熱量すごいなぁ。今日初めて会って言うのもアレなんだけど、僕と一緒に仕事をしてほしい」
忠義+貴「え?」
貴「ちょっと待ってください!どういうことですか?」
監督「最近な、僕の作品についてくれるメイクさんを探してたんだよ。でも専属つけるほどメイクさんの人数もいないし一から探すのも無理がある。無茶なことを言ってるのは分かってる。でもAちゃんの腕に期待しているんだ」
貴「今の仕事を辞めなきゃいけないんですよね..少し考えさせてください」
忠義「監督、なんでAなんですか?」
監督「顔合わせの時の大倉くんとオールアップの時の大倉くん、顔が違かったんだ。主演として成長したとかじゃなく恐らく彼女のお陰だろうなって。今まで何十人何百人もの役者を見てきたけどここまで変わる人なかなかいないんだ。いい方向に変わる人こそいいパートナーがいる」
忠義「でもそれとAの仕事は関係ないですよね」
監督「大倉くん、気づいてない?心のケアも大事だけど大倉くん最近肌の調子もよくて笑顔がより一層輝いてること。こんなちょっと臭い台詞言うのも恥ずかしいんだけどそのくらい変わってみえるんだ」
忠義「たしかに、、、Aと付き合ってからよくなってる気がする、、」
監督「僕が探してる専属メイクさんはただ技術がすごいだけじゃなくて相手の心のケアも施術してくれるメイクさんなんだ。芸能界にはそういうメイクさんたくさんいるけど僕はまだ若くて未来があるAちゃんを指名したい」
貴「恐縮です。この件のお返事は早めに致しますのでお待ちください」
監督「いい返事を待ってるよ。じゃあ、この辺でお開きとしますか!」
忠義「ありがとうございました!またご一緒出来るように頑張ります」
監督「あぁ、ありがとうね」
貴「本当にありがとうございました」
忠義「ほな、A帰ろか〜」
貴「うん」
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作者名:まるやん | 作成日時:2019年4月9日 1時