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『あっ……』
幸いにも黒いスーツのジャケットに少し溢れただけだったのでシミはそんなに目立たない
「わっ、ごめん!大丈夫!?」
声のする方にゆっくりと振り向けば
見つかりたくなかった人物……ソクジンがいた
JN「A?大丈夫か?火傷とか…」
固まって返事をしない私に彼は心配そうに顔を覗き込んでくる
近いその距離に慌てて顔を逸らした
『だ、大丈夫。もう熱くなかったから』
JN「そっか、よかった……久しぶりだね」
『……そうだね』
JN「もう…8年ぶりくらいか?元気にしてた?」
『…うん、元気にしてるよ。ソクジニも元気そうでよかった』
付き合っていたあの頃の幼さは無くなってすっかり大人になってしまったけど楽しそうに笑うその顔は変わってない
JN「LAに行くの?仕事で?」
私のスーツ姿を見てそう思ったんだろう、彼の視線は私の下から上に移動した
『そうだよ』
JN「ファーストクラスで?さすがだな」
昔から向上心が強かったもんな、なんて言って笑ってる
もう間近で見れないと思っていたその笑顔
涙が出そうになるのをグッと堪えた
『ソクジナ、みんなの所戻った方がいいんじゃない?』
彼の向こうにメンバーやボディガードの人が心配そうにこちらを見つめてるのが見える
チラッと振り向いてそれに気付いた彼は、"あぁ"と呟いて頬を人差し指で掻いた
JN「僕達同じ便だと思うから…後でまた話そう」
『えっ、』
それはやめて、と言いたかったのに彼は私が言葉を発する前にみんなの元へ歩いて行ってしまった
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レネ(プロフ) - あー。ジナ結婚したい (2022年5月5日 1時) (レス) @page30 id: 8f90b6d822 (このIDを非表示/違反報告)
絢香(プロフ) - yu9mi1ri3さん» 最後まで読んでくれてありがとうございます!素敵だなんて嬉しいです♡これからもそう言ってもらえるようなお話を書いていけたらなと思います!ありがとうございます! (2022年1月16日 13時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
絢香(プロフ) - りんさん» 読みやすいならよかったです!いつも読みにくくないかなと不安だったので安心しましたっ!こちらこそ読んでくれてありがとうございます♡ (2022年1月16日 13時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - 最初からずっと読んでて、切ない気持ちから暖かく愛おしい気持ちになりました!とても素敵な物語ですね! (2022年1月13日 10時) (レス) @page24 id: 29eceed362 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 行間が心地よく読みやすかったです。また楽しみにしています。ありがとうございました。 (2022年1月6日 5時) (レス) id: 00a0550b23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢香 | 作成日時:2022年1月4日 13時