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JN「A…ごめん」
 


 
そう言って私の手に大きな彼の手の平が重なって置かれ、体温が伝わってくる
 


 
『……ソクジナ、私は…大学を卒業して今のお給料を貰えるまで努力したんだよ…ソクジニとヨリを戻すまで独り身だったし、その間に貯めたお金を自由に使ってもいいと思うの。もちろんこれからはソクジニとの将来の為に使い方は考えるけど、』
 


 
JN「や、いや、違う!あぁ〜…お金の使い方がどうこういう事じゃなくて…」
 


 
『??』
 


 
JN「う〜ん…僕が言いたかったのは、こんな広さの部屋に住めるくらい、高級車を買えるくらいお給料を貰ってるって事はAは仕事でそれくらい重要なポストに着いてるって事だろ?」
 


 
『ん?まぁ、一応管理職ではあるけど…』
 


 
いまいち彼の言いたい事がわからなくて頭はハテナだらけ
 


 
JN「……結婚するってなった時…その…辞めたりするの、難しいよなって…思って」
 


 
『えっ……ソクジナ、私に仕事辞めてほしいの?』
 


 
JN「……疲れて帰ってきて、家に誰もいないと寂しいんだよ…だから、結婚したら家で僕を出迎えてほしいって思ってて…だけど今の仕事だと夜遅くまで残ったりしてるだろ?今日だって僕の方が仕事終わるの早かったし」
 


 
彼は早口でそう言いながらまた頭を抱えてしまった
 


 
彼がそんな気持ちだったなんて思いもしなかった
 


 
どちらかというと、ゲーム好きの彼は家で1人でゲームしてる方が好きだと思っていたから
 


 
『ふふっ』
 


 
JN「ヤー!なんで笑うんだよ」
 


 
俯いていた顔を勢いよく上げ、唇を尖らせ少し拗ねた顔が現れた
 


 
『私、ソクジナが喜んでくれるならいつでも仕事辞めるよ』
 


 
JN「は…」
 


 
『この仕事だってね、独りで生きていく為に必死で働いてただけで…ソクジナが私に家に居て欲しいって言うんなら、辞める』
 


 
『それに仕事なら家で出来る物もあるし』
 


 
あっけらかんと言う私に驚きが隠せていないポカンとした顔で見つめられる
 


 
今の仕事も好きではあるけど、私にとっては彼の方が大切で
 


 
もう二度と失いたくない
 


 
少しでも彼が望む事をしてあげたいと思うのはおかしい事だろうか
 


 



 


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レネ(プロフ) - あー。ジナ結婚したい (2022年5月5日 1時) (レス) @page30 id: 8f90b6d822 (このIDを非表示/違反報告)
絢香(プロフ) - yu9mi1ri3さん» 最後まで読んでくれてありがとうございます!素敵だなんて嬉しいです♡これからもそう言ってもらえるようなお話を書いていけたらなと思います!ありがとうございます! (2022年1月16日 13時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
絢香(プロフ) - りんさん» 読みやすいならよかったです!いつも読みにくくないかなと不安だったので安心しましたっ!こちらこそ読んでくれてありがとうございます♡ (2022年1月16日 13時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - 最初からずっと読んでて、切ない気持ちから暖かく愛おしい気持ちになりました!とても素敵な物語ですね! (2022年1月13日 10時) (レス) @page24 id: 29eceed362 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 行間が心地よく読みやすかったです。また楽しみにしています。ありがとうございました。 (2022年1月6日 5時) (レス) id: 00a0550b23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:絢香 | 作成日時:2022年1月4日 13時

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