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お酒も進み、料理も無くなってきた頃、
JN「なぁ…この後、時間大丈夫？」
『ん？大丈夫だけど…』
なんだろう……彼にしては真剣な眼差しでドキッとしてしまう
まるで別れたあの日、私が別れを切り出す前の思い詰めたような顔をしてる
マスクをして帽子を深く被ってもスタイルの良い彼は只者ではないオーラが出てて隣を歩くのが躊躇され、少し後ろを歩く
珍しく無言の彼に着いて行くと見慣れた景色にハッとした
この道は、よく待ち合わせしていた公園に向かってるんだと気付く
そして最終地点はあの噴水の前なんだろうと予想がついた
立ち止まった私に気づいた彼は不思議そうに来た道を戻って近づいてくる
JN「どうした？」
『……行きたくない』
あの場所には別れてから一度も行っていない
2人の最後の思い出、辛い別れの場所として私の心に残っているから
JN「……Aは…あれから一度もあそこには行ってない？」
『うん…』
JN「そっか…僕はさぁ、時間があれば今だに行ってるよ。Aに会えないかなぁと思って」
『え？』
JN「ん〜…本当はあの噴水の前で言いたかったけど…行きたくないんならしょうがないか…」
『………』
彼は首を撫でた後、真っ直ぐと私の目を見て言った
JN「……8年前の振られたあの日、僕は…Aに別れを言おうと思ってたんだ…」
『うん…』
JN「でもA、それに気付いてたんだよね？だから好きな人が出来たなんて嘘付いて、なかなか切り出せなかった僕の代わりにあんな事言ったんだよね？」
『………』
JN「隠さなくていい。実はあの後、全部先輩から聞いたんだ。Aが僕の為に自分から離れたんだって」
JN「やっぱりねって、Aが僕以外に好きな人なんて出来るわけないって信じてた。あんなにお互い想い合ってたんだから」
喉の奥がぎゅっと絞られたみたいに締まって息がし辛い
彼を見つめる視界は溜まった涙でぼやけてる
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レネ(プロフ) - あー。ジナ結婚したい (2022年5月5日 1時) (
レス) @page30 id: 8f90b6d822 (このIDを非表示/違反報告)
絢香(プロフ) - yu9mi1ri3さん» 最後まで読んでくれてありがとうございます！素敵だなんて嬉しいです♡これからもそう言ってもらえるようなお話を書いていけたらなと思います！ありがとうございます！ (2022年1月16日 13時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
絢香(プロフ) - りんさん» 読みやすいならよかったです！いつも読みにくくないかなと不安だったので安心しましたっ！こちらこそ読んでくれてありがとうございます♡ (2022年1月16日 13時) (レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - 最初からずっと読んでて、切ない気持ちから暖かく愛おしい気持ちになりました！とても素敵な物語ですね！ (2022年1月13日 10時) (レス) @page24 id: 29eceed362 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 行間が心地よく読みやすかったです。また楽しみにしています。ありがとうございました。 (2022年1月6日 5時) (レス) id: 00a0550b23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絢香
| 作成日時：2022年1月4日 13時
