貴方が嫌いです。【名前変換】 (ページ46)

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■Story.46 ページ46

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あ「裕翔君はもっと

優しい言い方だったよ。」

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いつも意地悪されてるから逆に

してみたくなって……

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そんなことを言ったら、

額にデコピンが来た。

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涼介「俺はね、裕翔みたいに

誰にでも優しくしないの。

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ｴﾈﾙｷﾞｰを大切にしてんだよ。

流行りの省エネモデル。」

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ﾈｸﾀｲを緩めながら彼は席につき

私の方を見て頬杖をつく。

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涼介「やっぱり、優等生ちゃんは

裕翔みたいなのがﾀｲﾌﾟなんだな。」

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そう言われて、どこか心は傷ついて。

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何で傷ついているのか、

気づきたくない。

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考えたくない。

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私のｺｺﾛにある変化が起きていることを

認めてしまう気がするから。

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裕翔「Aちゃん、食欲ないと

思ってゼリー買ってきたよ。」

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購買に行っていたらしく、菓子パン数個と

ゼリーを持っている裕翔君。

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涼介「ゼリーって子どもかよ。」

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裕翔「自分だって熱出したとき

食べてたでしょ。」

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涼介「俺はｺｰﾋｰだし。ｺｲﾂは

フルーツゼリーとかいうやつだろ。」

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裕翔「だって、女の子は

ﾌﾙｰﾂ好きだもん、ね?」

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あ「うん。裕翔君、ありがとう。」

裕翔「いえいえ、お役にたてて光栄です。」

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机にゼリーが置かれて、小さな

プラスチックのスプーンを手にとった。

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涼介「俺にはむすっとした顔

ばっかりするくせに…………ﾑｶﾂｸ。」

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