貴方が嫌いです。【名前変換】 (ページ40)

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■Story.40 ページ40

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あ「本当…………だったんだ。」

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学校に行くと、一番最近やった

校内模試の結果が張り出されてて……

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一位の座には彼の名前が

書かれていた。

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あ「いつ、勉強してるんだろう。」

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私の順位はこれと言って変動なしで、

一安心すると、

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なぜだか急に肩が重くなった。

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涼介「俺、要領いいんだよね。」

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彼の声が耳の傍で響いて、

私は急いで振り返る。

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昨日、塾の人が言っていた言葉が

頭をよぎった。

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涼介「何ﾎﾞｰｯとしてるわけ。」

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片方の頬がつままれ、

引っ張られる。

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あ「痛……い……です。」

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涼介「知ってる、痛いと思って

やってるの。」

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あ「性格……悪い。」

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涼介「俺のこと大っ嫌いだから

そう思うんでしょ。」

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彼にはきっとたくさんの秘密がある。

私の知らない彼がどこかにいる。

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そう思うと胸が苦しくて、

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あの怖い時の顔を想像すると

もっと胸が苦しくなった。

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あ「教室に帰る。」

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彼を見ていられなくなって

逃げるようにその場を後にする。

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涼介「優等生ちゃん、俺に負けた

罰としてついてきて。」

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