貴方が嫌いです。【名前変換】 (ページ25)

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■Story.25 ページ25

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涼介「お見舞いに来るほど

俺に会いたかったの?」

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部屋に入ると、そんなことを言って

ベッドに腰掛けながら私を見てくる。

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あ「違います、ｶｰﾃﾞｨｶﾞﾝ

返しに来ただけです。」

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涼介「んなの、いつだって

よかったのに。」

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私からｶｰﾃﾞｨｶﾞﾝを受け取ると

ﾍﾞｯﾄﾞの隅にボンっと投げた。

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涼介「別にAにｶｰﾃﾞｨｶﾞﾝ貸したせいで

風邪ひいたわけじゃねぇから。」

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床に無造作にクッションを投げつけた

彼はﾎﾞｿｯとそう言った。

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涼介「俺の自己管理がなってなかった、

ただそれだけのことだから。

突っ立ってないで、そこ座んな。」

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さっき、投げられたクッションの上に

ちょこんと座る。

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彼を見ると、小さく笑っていた。

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涼介「塾、今から行けば

間に合うんじゃない?」

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あ「えっ…………」

涼介「あの塾、平日毎日でしょ。」

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ｽﾏﾎをいじりながら

ﾍﾞｯﾄﾞにごろんとなる。

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涼介「でも、俺が誰のせいで

風邪ひいたかと言えば……」

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さっきとは矛盾したことを言う彼。

だけど、すぐにまた口を開き……

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涼介「嘘だよ、いい子ちゃんは

さっさと塾に行きなさい。」

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そう言って、私に飴玉をくれた。

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涼介「俺食わないからあげる。」

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