貴方が嫌いです。【名前変換】 (ページ17)

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■Story.17 ページ17

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やっと塾が終わって、一人での帰り道。

昨日、隣に誰かさんがいてくれたからか

少し寂しかった。

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あ「うー、寒ッ。」

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肩を竦め、腕を摩ると

ふわっと肩に何かが乗った。

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涼介「よ、がり勉優等生ちゃん。」

あ「何で…………」

涼介「暇つぶし?」

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私のものより少し大きめの

ｶｰﾃﾞｨｶﾞﾝが肩にかかっていた。

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あ「今日は別に……

私に謝ることないはずだよ?」

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涼介「その言い方何だよ。

俺がいつも謝るようなこと

しでかしてるみたいな。」

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あ「だって、いつも

失礼なこと言うんだもん。」

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涼介「誰が?」

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“涼介君”

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そう言おうと思ったけど、

なぜだか口が無意識に躊躇して……

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私は人差し指を彼に向けた。

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涼介「あのね、人に指さすなって

小さな頃に言われなかった?」

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あ「だって…………」

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裕翔君のことは普通に呼べるのに

何でか分からないけど……

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涼介「名前、呼ぶの

……緊張するんでしょ。」

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