貴方が嫌いです。【名前変換】 (ページ15)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:954,931 hit

■Story.15 ページ15

＊

＊

＊

私も少し遅れてだけど、財布を持って

教室を出ていく。

・

自分のお昼ご飯を買うため、ではない。

お弁当は勿論あるから。

・

・

・

・

購買に行って、ｺｺｱを手にとって

代金を払う。

・

・

・

・

あ「あれ……いない。」

・

・

・

・

私の隣は空席だった。

・

・

自分で飲んでもいいや。

そう思った瞬間、肩に重いﾓﾉが乗った。

・

・

・

涼介「誰を探してんのかな。」

・

・

・

低めの声が耳元で響く。

私の肩に顎をのせて、教室を眺めている彼。

・

・

・

涼介「ねぇ、誰捜してんの?

あ、裕翔なら…………」

・

・

・

あ「違う。裕翔君じゃなくて……」

・

・

・

振り返り、差し出すｺｺｱ。

彼は「ん?」と言って首を傾げる。

・

・

・

・

・

あ「ｺｺｱ嫌い?」

・

・

・

涼介「そんなことねぇよ。

まさか、Aが俺に

くれると思わなかった。」

・

・

・

・

あの時とは違って、アイスココア。

・

・

・

ぎゅっと握りしめると、“ありがと”

と言って笑ってくれた。

＊

＊

＊