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どんどん大衆人気も掴んできていた彼らだったけど、一部では、それをよく思わないシズニたちもいた。
まるで、私を擁護するかのようなコメントばっかりを述べ、事務所に抗議する人たち。
私は知っていた。その中の大半は私を嫌っていた人たちであること。
「あれだけ私を傷つけたのに、今更すぎるよ」
8人だった頃が急に恋しくなったりしてしまったのだろうか？
約1年後に戻ってきた姿は、もとから私がいなかったかのような7人の構成に対して怒りが湧いてきたのだろうか？
「私のこと、嫌いだったのにね」
自分の家には戻れないから、ひさびさに戻ってきた宿舎でひとり、ソファに座りながらそんなことを口に出す。
もちろん、今はみんな仕事でだれもいない宿舎だから、返事が返ってくることはない。
「ひとりになるの、久しぶりだけど、寂しいなあ」
今までみんなにくっつかれていたからだろう。急に人肌恋しくなるのも当然だ。
今日は、イリチルのお兄さんたちも数人呼んでパーティーって言ってたっけ。
「A、」
「わ！びっくりした...テヨンオッパか、」
私がすこし考え事をしていた間にテヨンオッパが宿舎のロックを解除していた。番号知ってたんだ。
去年の、ジェノやロンジュンみたいな驚かし方をされて、懐かしいなと思いつつも、悲しそうな表情を浮かべるテヨンオッパを見る。
「元気にしてた？」
「してたよ」
「ごはんは食べた？」
「食べたよ」
「僕、すごく、ずっとずっとAに会いたかったのに」
私も、会いたかったよ。
目から溢れる涙を掬おうとすると、オッパは自分で目を擦った。
そんなことしたら、腫れちゃうのに。擦る手を止めようと思っても、止めれない状況に、よく分からず私はただ見つめることしかできなかった。
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作者名：キュ | 作成日時：2024年1月26日 23時
