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「みんな撮影お疲れ様〜」
「ドヨニヒョン！！」
「ドヨンオッパ！？」
撮影も終盤に差し掛かった頃、急に現場に現れたのは、私たちの保護者ドヨンオッパ。
「たまたま他の撮影でさ。帰りここ通るし、みんなにコーヒー買ってきたよ」
「ヒョン、ありがとう〜」
「ウリジェノ、ピンクも似合ってるなあ」
ジェノの髪のセットを崩れないように空気を挟んで撫でたドヨンオッパ。
私の存在に気づくと、みんなにコーヒーを配ってから私のもとにやってきた。
「Aもいたんだ」
「久しぶりオッパ！」
「久しぶりだね、実はね」
「うん？」
じゃん！といって私の前に出したのは、匂いでわかるホットチョコレート。
さすがドヨンオッパ、コーヒーが苦手な私の好みをちゃんと把握してくれている。
「え！いいの！」
「ふふ、嬉しいでしょ。いるかな〜って思って一応買ったらいたからよかった」
ここ、置いとくね、熱いからね。とそのまま机に置いてくれた。
「みんな成長したなあ」
「ふふ、かっこいいよね」
「ここに、Aもいれば完璧なんだけどな」
指でひとつの画面のような長方形を作り、それを覗くドヨンオッパは言う。
「大丈夫。私、頑張るから」
みんなの撮影姿を見ることに集中していたのか、それとも私がこの室内に響くデモの音よりも声が小さかったからか、そんな私の言葉はドヨンオッパの耳には入らず消えていった。
「A、僕もう帰るけどさ」
「うん、」
「たまにテヨニヒョンのもとに行ってあげてね」
「もちろん」
「あの人、ずっとAのことばっかり話すからさ」
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作者名：キュ | 作成日時：2024年1月26日 23時
