これ以上、消えないで (ページ4)

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「A〜、今日はね、これあげる」

「えっ、なに」

「なにって？ふふーん地元の土産だよん」

ドサドサと目の前に大量のみかんを置いてくるヘチャン。

いやいや。こんなに、いらないんだけど。

「ふふ、絶対今Aこんなにいらないって思ってるよね」

「別に多けりゃ多いほど良いでしょー？！俺からの愛だよ」

「いつも1人だけで良いのに今回は何人かで分けて持って帰ることになるよこりゃあ」

「さすがのAもこんな量は無理でしょ」

「無理だよ！もちろん食べるけどさ、こんなん何日経っても無くならないもん絶対」

あの日の眠りのおかげか、しっかり寝た私は今はとっても元気だ。

チソンは迎えに来てくれたんだけど、私が疲れてる状態を感じ取ってくれたからか、無理に起こさなかった。

「まーたやってるよコンゴンズ。ヌナの周り囲んじゃってさあ」

「ヌナ、困ってるだろうね、こっからじゃ見えないけど」

「はは、そうだな」

「マクヒョーン、ヌナを助けにいってあげてよー」

「やー、そんな人任せなチョンロが行くべき」

「ロロ〜私を助けに来てー！」

はいはい、僕が今行きますよ。そんなことをいいながらこっちに向かってくるチョンロ。

「ヌナ、今日の僕どう？イケてるでしょ」

「...そんなニコニコしてるだけじゃ分からないじゃん〜」

もう、といいながら私のほっぺをつんつんっとするチョンロ。

いやいや、ヌナにしていいことじゃないです、弟さん。ちょっと痛いし。

しかもかっこいいって言おうとしたのに、私の答えを急かすんだから。