陰キャ生活を送りたかった。 (ページ35)

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#32　不安。ページ35

あの後、無事第二生徒会室に戻れました。

して今は、皆と帰っている途中です。

rd「じゃ、またね～」

kyo「じゃあな」

md「マタ明日」

ru「気をつけてね」

cn「ばいば～い」

らっだぁ達とは家が逆方向。

だから、いつも道が2つに分かれているところで、皆と別れる。

ぴくととは、結構家が近いのだ。だから途中まで一緒に歩く。

pk「じゃ、またねA。なんかあったら連絡して」

『うん、ありがと。じゃね～』

ぴくととも別れ、自分の家に入る。

やっと帰ってきたよマイホーム!!!!!

私はそのままソファにダイブする。

確か、明日の朝にマッマ帰ってくるはずだから…、今日まではボッチやな。

少し寂しいが、我慢してお風呂に入る準備をする。

…─数分後─

『ふあ～やっぱ風呂入ったらスッキリするぁ～…』

まだ少し濡れている髪をまとめながら、再びソファに座る。

…にしても夕飯どうしよ。なんか冷蔵庫あったっけ…。

私は考えながら立ち上がろうとした。

すると、

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!

『わっ…』

急に電話がなった。

家には、仕事用や学校のために、廊下に1つ電話が置いてある。

今ではあまり使わないんだけど…。パパさんかマッマの仕事関係かな?

そう思って、受話器をとる。

『はい、もしもし、白野江ですが』

私が声をかけるも、受話器からは何も聞こえない。

…あれ?

『…もしもし??』

もう一度声をかけると、

?「……A?」

『っ!!!!』

僕は受話器を手から落として、しりもちをつく。

?「なぁ、A。Aだろ?聞こえるか?」

微かに受話器からあの声が聞こえる。

僕はガタガタと震えながら、なんとか電話を切ろうと受話器を持つ。

まだ受話器から声が聞こえるが、何を言ってるかわからない。

必死に手を伸ばして、電話を切った。

『っ…、はっ…、はぁ…』

僕は廊下に座り込んで縮こまる。

心の中にたくさんの感情が渦巻く。

…怖い、気持ち悪い、嫌だ、助けて…。

『!!』

…そうだ。…僕はもう、1人じゃない…。僕には…。

まだ足が震えているが、なんとか立ってリビングに行く。

ドアを開けて、ソファの上にあるスマホをとってしゃがみこんで、
電話をかける。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…。

pk「もしもし?A?どうしたの?」

1コールでぴくとが電話に出てきた。

『……ぴくと…?…助けて…』

pk「!?A、大丈夫?待ってて、今行くから!!」

ぴくとはすぐに僕の異常に気づいてくれた。

…ああ良かった、僕は、1人じゃない…。