陰キャ生活を送りたかった。 (ページ14)

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#12　ヤバいヤツ。2 ページ14

第二生徒会にて。

kyo「さて…、恋条さん、こんなもの持って、Aに何しようとしたんや？」

きょーさんが鉄バットを、縛られた恋条の前に出す。
恋条はムスゥっとしてこちらを見ない。
なんか…、可哀想に見えてきたな…。色んな意味で…。

何故、あの時、らっだぁやぴくと、きょーさんが来たのかというと、
第一生徒会に書類を取りに行っていた最中で、
きょーさんは少し遅れてらっだぁとぴくとの後を追って、あの場面に会ったらしい。
で、今にいたる。

kyo「おーい？」

鉄バットを振って、恋条に声をかけるきょーさん。
いやしゃがみ方完全に893。ヤンキー座りやん。
しつこく恋条に問い詰めると、恋条がゆっくりと嫌そうに話し出した。

re「だって…、生徒会の皆が、急に冷たくなったから…、Aのせいだって思って…」
kyo「だからこんな行動に出たんか？」

恋条が小さく頷く。
簡潔かつ直球に言おう。うんめんどくせぇ。←

『確かに私は生徒会にホントのことを言ったよ。だけど，それ以外何もしてない』
re「嘘…!他にも何か言ったでしょ…!?」
『じゃあ言わせてもらうけど、先に事を起こしたのはそっちだよ？
　こっちは巻き込まれてんの』
re「…っ！」

恋条はぎりぃっと歯ぎしりした。
…てかマジでコイツ本性現したな。
でも、今ここではいどーぞって解放しても、また面倒事を起こすだろうし…、
ここはてっとり早く…、

『生徒会にこの事言うか』
全員ｰA「「「「えっ…!?」」」」

皆こちらを見て、凍りついた。

re「やっ…やだ…!!言わないでっ…!!」
『それぐらいしないと、恋条さん、またこんな行動に出るでしょ』
re「うっ…ううん!しない!絶対!!だから言わないで…!!お願いっ!!」

恋条がそう言う。
目が必死だ。…これなら、大丈夫だろう。

『…わかった。やらないんだったら、こっちも言わない。
　ただ…、次またやったら…、わかってる？』
re「…!…うん、わかってる…」

恋条は眉をひそめて、頷いた。

『うん、よし。じゃ、きょーさん、縄解いたけて』
kyo「お、おう」

きょーさんが恋条の縄を解く。
恋条は縄が解かれた途端、パッと立ち上がった。

re「ごめんなさい…、怖い思いさせて…」
『いいよ、わかってくれたんなら』

恋条は第二生徒会を出て行く際、何度も頭を下げていた。
よっぽど反省したらしい。これで、もう安心できるな。

…ん？なんかまだ嫌な予感するな？

私は二の腕をさすった。

…てか私達悪役みたいじゃねぇか。()