遂に……? ページ10
そして、更に一年。
マールドの行方不明から二年が経過した。
オシストも22になるが、祝福する者はいなかった。
一応アルフィーらから手紙には届くが、オシストにはあまり響いていない。
「……はあ……次は……」
世界を移動し、三度目の魔力探知を終え、四度目の探知を行う。
「……ん?」
違和感。
これまでとは違う、何か。
ただ……
「そこに、いるんですか……?」
呼び掛けても、帰ってこない。
だが、確信だけはそこにあった。
「やっと……!」
やっと、会える。
そんな確信がオシストにはあった。
「すぐに、会いに行かないと……!」
オシストは周囲を見渡す。
見渡す限りは森林。そして時間帯は夕方。
赤く染まる空に、オシストは飛び出した。
溢れんばかりの希望を抱いて。
己の最推しにして恋人と再び相間見えるため。
「待っていてください……すぐ行きますよ!」
夕日に照らされ、全速力で飛行していく桃色の残像が残っていた。
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アスナ(復活)(プロフ) - 作品見ました!すごい面白くて引き込まれちゃいました! 更新頑張って下さい! (12月10日 11時) (レス) @page41 id: bbcff10712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/
作成日時:2023年6月25日 8時