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柱、集結 ページ49

数日も経てば、産屋敷邸に次々と実力者たちが集まってくる。

「こんな時期にお館様からの招集ゥ? 柱合会議の時期でもねェだろ」
「うむ……何か重大なことがあったに違いない……」
「それともあれか? 派手に柱合裁判でもすんのか?」
「よくわからないけれど……やっぱり皆かっこいい……!」
「……」
「……一体何が……」
「うむ! 俺たちはお館様の意向に従うのみだ!」
「……はぁ……」

総勢八人といったところだろうか、皆かなりの実力を有する者であることがはっきりと伝わってくる。
特に見るからに住職らしき大男は一際ずば抜けている。
マールド以上に優れたパワーと技巧を有しているかもしれない。

そして彼らが暫く話し込んでいると耀哉が彼らの前に顔を出す。

「やぁ、よく来てくれたね、私の剣士(こども)たち。また皆の無事そうな顔が見られて私は嬉しいよ」

瞬間腰を落とし頭を下げた柱の一同だったが、すぐにその言葉に異変を覚える。

「……見られ……!?」

恐る恐る顔を上げれば、耀哉の額の爛れが後退し、小さくなってはっきりと両目が見えている姿が捉えられた。

「お、お館様……僭越ながら問い合わせていただきたいことが……」
「何かな?」

やや震える声色でカナエが問えば、耀哉はにっこりと笑って答える。

「あぁ、これのことかい? このことについても今日は説明する予定だからね、少し待っていてほしいな」
「っ……はい……」

その返答で何かを察したらしく、カナエは額に手を当てて天を仰いだ。

カナエが落ち着いたらしく下がったのを見て、再び耀哉は口を開く。

「さて……今日の議題、一つ目は何だったかな、カナエ」
「はい……つい先日、私胡蝶カナエは……上弦の弐に遭遇しました」
「「「「「「「「ッ……!」」」」」」」」

上弦。
歴戦の柱でさえも、出会えばそれ即ち死と言われる存在の、更に「弐」。

柱全体に更に緊迫が走る。
カナエも一つ息を吐き、汗を垂らしながら続ける。

「奴は冷気を操る血鬼術を行使し、私は肺をほぼ壊死させられました。現在は回復しているものの柱としては戦えそうにありません」
「……何故生き残った?」

無表情の男がそう問えば、カナエは困ったように耀哉の方を見る。

「そのことについても今日は話したかったんだ。入ってきてくれるかい?」

耀哉がそう言ったのを合図に、マールドは耀哉の背後の襖を開き姿を見せた。

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設定タグ:UNDERTALE , 鬼滅の刃 , クロスオーバー   
作品ジャンル:ファンタジー
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アスナ(復活)(プロフ) - 作品見ました!すごい面白くて引き込まれちゃいました! 更新頑張って下さい! (12月10日 11時) (レス) @page41 id: bbcff10712 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/  
作成日時:2023年6月25日 8時

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