※ここまでプロローグ ページ13
「ひぐっ……マールドさん……」
「……大丈夫か?」
「う……な、なんとか……」
ある程度泣き止んだのか、一旦マールドから顔を離したオシスト。
その直後に力が抜けたようにふらりと座り込む。
「あ、すみませ……ちょっと、疲れました……」
「そうか、なら……」
「!?」
オシストを軽々とお姫様抱っこし、そこらの木の太めの枝に座り込む。
「ここでちょっと休んでけ」
「あはは……夜が開けるまでこうしてますかね……」
幹に背中を預け、安心したように息を吐く。
「ん……そういえば、マールドはここで何してたんですか……?」
「あ、そうだな。どうせだしまあ言っとくか。オシストも聞いて損する話じゃないだろうしな」
「ついでに何でそうなったのかも聞かせてください」
「そうか……はは、長くなるぞ?」
「いいんですよ……ふふっ、久々にお話、聞かせてください」
「おう。」
隣に寄り添い、肩を抱き寄せる。
月明かりに照らされる中、顔をやや赤くしながらも二人は幸せそうに話を始める。
これから始まるのは、決意に満ちた男の奮闘譚。
新たに出来た友の為に戦う強き漢の物語が、静かな人ならざる者の口から紡がれていくのであった。
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アスナ(復活)(プロフ) - 作品見ました!すごい面白くて引き込まれちゃいました! 更新頑張って下さい! (12月10日 11時) (レス) @page41 id: bbcff10712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/
作成日時:2023年6月25日 8時