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逆ナン 駆紋戒斗 ページ34

あまり来ることの無い駅の駅前の開けた広場にて、目的地までの経路を必死で地図で確認してます。どうもモブです。

歩きスマホもよくないので、こうして確認してる訳だけども。なにせ要領の悪い頭には、道が上手く入ってこない。この辺コンビニ多すぎる。目印に出来そうなものが無い。

「駆紋戒斗さんですよね!? バロンのリーダーの!」
「えっ、やばい本物!?」
「イケメンですねぇ〜!」

少し離れた壁沿いから聞こえたそんな声。私の耳とかでは無く、結構大きい声だった。だからか一斉に視線がその人物に注がれる。

ちょっと怖そうなイケメンと、それに群がる3人の女子。本物、と聞こえるから、あのイケメンは何か芸能人な立ち位置なのだろう。存じ上げないが。

「なにしてるんですか!?」
「あ!握手! 握手お願いします!」
「私も握手お願いして良いですか!?」

「……断る」

無愛想だな……。ただ、一概には否定出来ない。だってお姉様方、少しグイグイ行き過ぎでは。あとプライベートっぽいし、声のトーンも落とすとかした方がいいと思う。

「えぇ〜!ざんねーん!」
「凄い!プライベートでもクール俺様キャラなんですね!? どうしよう!」
「ほんと!かっこよすぎて!」

いやいや、お姉様方? 諦めましょう?ね?
グイグイと行くお姉様方は、とうとう「今日はなにしてる」「誰かと待ち合わせ」「一緒に待ちたい」などと言い出した。そこそこに人目も引いてるから、本当にやめた方がいいと思う。

イケメンは携帯を取り出して、操作し始める。
てっきり警察にでも掛けるのかと思ったら、そういうわけでもないらしい。

「誰とですか〜?」
「ザックさんですか!?」
「わ、私ペコ君も好きで!みんな好きなんですけど!」

「……女だ」

うわ、凄い。一気に空気が死んだ。
お姉様方の殺気が酷いので、とりあえず逃げることにしよう。

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ツキノワ。(プロフ) - るしゐさん» 返信が遅くなり申し訳ありません! 一般人視点、書くのは楽しかったのですが読んで下さる方がいるのかなぁと思っていたので嬉しいです。ありがとうございます! (4月9日 18時) (レス) @page49 id: e6cc4ca720 (このIDを非表示/違反報告)
るしゐ - こんにちは〜!時差コメですみません…。ツキノワ。様の小説大好きです!!一般人視点、新しくて好きです〜!素敵な小説ありがとうございました! (2月11日 9時) (レス) id: 3376040ee3 (このIDを非表示/違反報告)
ツキノワ。(プロフ) - アイレさん» こんなに古い作品にコメントありがとうございます!読んでくださるだけでも嬉しいのに、コメントまでくださるなんて嬉しすぎます〜! (12月29日 23時) (レス) id: e6cc4ca720 (このIDを非表示/違反報告)
アイレ - え……まさかのパラドがいる!!え…めっちゃ新しい視点で物語読むの想像してた以上に楽しい……素敵な作品ありがとうございます!(*‘ω‘ *) (12月29日 19時) (レス) @page47 id: 2f4437d82e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツキノワ。 | 作成日時:2019年11月12日 21時

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