Code Blue【Bitter】 (ページ8)

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Episode.７【別れ】ページ8

藍沢side.

『ごめんね、言わなくて…』

藍「言わなかったんじゃない。

　言えなかったんだろ。」

『うん…』

藍「お前はすごいよな。飛び級で

　成績トップでフェローになって

　大学出てまで医療の勉強した俺の努力

　お前には分からないよな。」

違う。こんなこと言いたいんじゃない。

『こうさ…「別れよう」

気持ちとは違う言葉が出てくる。

一緒に頑張ろう。また戻ってくるよな？

心の中では思ってるのに口に出てくる言葉は

逆の言葉。

『え…どうして…』

藍「俺は脳外に行く。お前はトロント。

　いつ帰ってくるかも分からない奴とは

　一緒にいれない。」

こんなこと言いたいんじゃないのに

勝手に出てくる。

妬みって本当に嫌な感情だ。

『そ、そうだよね。ごめんね、気づかなくて』

泣きそうな顔して走って行ったAの背中を

見るしか出来なかった。

～～医局

白石side.

Aが泣きながら戻ってきた。

白「どうしたの？！」

『耕作がっ…別れようって…私が…

　トロントに行くから…ごめん…』

きっと妬んでるんだろうなとは思ったけど

泣いてるAの前では言えなかった。

緋「藍沢はプライドが高いから

　気にすることないわよ」

『うんっ…ごめっ…でも涙止まんないや…

　私ね…今日、カナダに行くの…』

今日…今日？！

衝撃だった。明日かと思ってた…

『耕作には言わないで…ほしいっ…

　恵、美帆、またねっ…』

泣きながら、またねと言って医局を出ていった

白「A…大丈夫だよね…？」

緋「あんな顔初めて見た…」

数分後、藍沢先生が戻ってきた。

藍「東城はどうした

　無断で帰ったのか。この後患者来るんだろ？」

チラッと緋山先生を見たら目が合った。

耐えられなくなったのか緋山先生が

緋「帰ったよ。泣きながらね、着替えて

　心外の先生と空港行った。」

藍「そうか…」

白「それだけ…？」

緋「生まれながらの外科医が妬みなんて、情けないよね。」

呆れた顔で緋山先生が医局を出て初療室に行った

白「A、泣いてたよ。ごめんね、だって

　藍沢先生、流石に酷いと思う。」

きっとなんとも思ってないだろうな。

緋山先生の後を追って初療室に向かった。

みんながバラバラになって

それぞれ違う道に行って、またあの５人で

フライトドクターとして働けるのかな…