Episode.1【出会い】 ページ2
藍沢side.
君と出会って9年経った。
君を好きになって9年経った。
強気で辛辣で、でもどこか素直で可愛くて
君に一目惚れした。
〜〜9年前
黒「フェロー」
そう呼ぶのは俺達の指導医、黒田先生。
黒「お前らに紹介したいもう1人の
フェローがいる」
もう1人の…フェロー…?
黒「A入ってこい」
Aと呼ばれた1人の女の子が入ってきた
『1年前研修でここに来て、今年から
フェローとして働く東城 Aです
宜しくお願いします』
黒「こいつは俺でも驚くくらい優秀だ
年は下だがお前ら見習った方がいいぞ」
と言って医局を出ていった
白「年下って…いくつなの?」
『18…ヘリにはもう搭乗済み
現場で何も出来ない役立たずにならないようにね』
身長は小さめで、茶色のロングヘアーで
後ろでお団子にしてる。
目はくりくりでどこか幼さを感じる顔。
俺はどうやら一目惚れしたみたいだ。
緋「なにあれ、感じ悪くない?」
白「いや…でも優秀そうだったよ」
緋「てかヘリに搭乗済みって17で乗ってるって
こと?!」
白「そういうことじゃないかなぁ…」
俺はあいつを追いかけた。
藍「おい」
『あんた…誰?』
藍「フェローの藍沢だ」
『ふーん、そう…
何かあんたはヘマしなさそうだね』
藍「それは分からない。」
『あなたとは仲良くなれそうかも』
俺の心臓がドキドキうるさい。
藍「なぁ…Aって呼んでもいいか…?」
『いいよっ
耕作、よろしくね』
2人で医局に戻ると、白石と緋山が何か
話をしていた
白「あっ、戻ってきたよ?
ほんとに言うの?」
緋「当たり前」
そう近づいてきた緋山、隣をみたら
先ほどの優しい目じゃなく厳しい目になってた
緋「あんた、18のくせに生意気なんじゃないの?
こっちは大学出て必死で勉強して
ここまできてんのよ!」
『へぇ〜…じゃあその努力、無駄にならないように
せいぜい頑張りなよ』
白「ちょっと…そんな言い方は…」
『私はあんたらよりもはるかに優秀なの。
飛び級で卒業して研修だって1年で頭に叩き込んで
ここにいる』
『あんたらよりもできる自信はあるよ
役立たずのぽんこつにならないように。』
現場で何も出来なかったらその努力も
無駄になる。彼女の言う通りだ
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作者名:あおい | 作成日時:2017年9月11日 0時