9 ページ9
.
ついこの前まで
隆二さんとこんな関係になるなんて想像もつかなかった
私だけの片思いで、手に届くわけないって諦めてたしそんな身の程知らずなこと考えてなかった
でも会社で見かけると胸が痛くて
せめて存在くらいは覚えてくれないかなとか思って毎日朝は鏡とにらめっこしてたな
始まりは急に、
___ねえ、いっつもそれ飲んでない?美味しいの?
社内の自動販売機の前
いくつかこういうスペースはあるけど
ここのスペースは他の所と比べて人もあまり来ないしベンチもあるし私のお気に入りの場所
「…いまいま!
あ、今市さん…!」
「いまいまってなに笑
俺そんなかわいい呼ばれ方してんの?」
あははって笑いながら話しかけてくれたのが最初
「いや、びっくりして笑
あとこれ不味かったらずっと買ってないですよ」
えー、その微妙そうな乳酸菌の炭酸でしょ?
Aちゃんしか飲んでるの見たことないよ〜
この人ほんと無邪気に笑うな
普段のオラオラはどこにいった??
ん?
「今市さん、私の名前覚えててくれたんですか!」
「うん、知ってるよ。受付の子だよね
いつも先輩にいじられてる子、笑」
あ、それ私だ
「社員Aとかで認識されてると思ってました…」
えっ、俺そんなに他人に興味なさそう!?
ショック〜って言いながらまたニャンちゅう顔
後ろに太陽があるんじゃない?ってくらい眩しすぎた今市さんを見とれすぎたのか
「そんな見られたら穴あいちゃうから!
あ、じゃあ俺もう行くね
あとそれ今度飲んでみる」
Aちゃん、またね。
にっこり手を振りながら
この日、私は完全に隆二さんの事が好きになってしまった
445人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - 初めまして。作品読ませていただいてます。臣ファンですが、隆二も好きです。この先どう展開するのか、楽しみにしてますね。 (2020年8月7日 21時) (レス) id: 697070514c (このIDを非表示/違反報告)
atok(プロフ) - 隆二くんの大ファンです。ゆっくりで良いので更新待ってます。ランペンのお話も楽しみにしています (2020年5月21日 13時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2017年3月10日 0時