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箱を開ければ、今でも香ってくる気がした。目を閉じて、深呼吸をする。



「こんな苦かったか……」



気付けば夜が明けていた。



「眩しいな…」



カーテンの隙間から、細い光が射していた。なにも掴めない右手を、光の方へ。乾いた笑いはどこへ届くこともなく、静かに頬を濡らした。





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Lemon -side y-→←-- 5 --



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作者名:Light | 作成日時:2018年2月15日 22時

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