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『系くん…悲しいの?』
そう言って、Aは代わりに涙を流してくれた。最初は理解できなかったが、次第と、これを理解する必要はないことに気付いた。
『系くん!笑って!』
『あぁ、楽しいよ。Aといると。』
そう言うと、心底嬉しそうな顔で抱きついてくる。特別なことなんてしてやれないけれど、Aといる、このなんでもない毎日を大切にしよう。
ただ、Aが笑っていてくれれば、それでいい。それだけでいい。
肺いっぱいにAの匂いを吸い込んだ。甘酸っぱい独特の香り。
それだけで、満たされた気持ちになった。二度と、この手を離さない。Aが全てだった。
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作者名:Light | 作成日時:2018年2月15日 22時