2.嫉妬 ページ3
〈黒尾side〉
「あ! 赤葦おはよ! どぅーーん! 」
「わっ! ? ……はぁ。
おはよ、A。
……急にタックルしないで。」
「な! タックルじゃないし! 乙女がそんなことするわけないでしょ! まったくもー。」
セミが鳴り響くこの季節に行われるもの。
そうそれは梟谷学園グループの合同合宿。もちろんバレーの。
じゃあなんで帰宅部の自称エースAが梟谷の赤葦とイチャコラしてるか。
俺にとって彼女がここにいることは全く問題ない。まあ、俺がマネを頼んだわけだし。
「なんだなんだ! ? あ、Aじゃん!! おはよ!! 」
「わー。木兎さんだー。おはようございまーす。」
「なにその赤葦との差! 」
「ん? 」
俺がどうしても許せねぇのは赤葦とAが抱き合ってること。
おい赤葦。それ以上手回したらどうなるかわかってんのか。
「クロ。顔怖いよ。」
研磨が一瞬スマホから目を離し、俺にそう言った。
「うるせぇ。」
ほんっとに……あいつは俺を怒らせることしかできねーわけ? てか、赤葦も赤葦だよな。それに木兎も。
「へいへいへーい! Aいるし!
今日も頑張っちゃおー! 俺のかっちょいいとこ、ちゃんと見とけよな! 」
「はーい。」
「なんか冷たい!! 」
「そんなことないですよー。
ん、赤葦いい匂い。柔軟剤変えた? 」
「うん。よくわかったね。
Aもいい匂い。」
「んふふ。くすぐったい。」
なんだあれ。あー。イライラする。Aは俺の彼女なのに。
俺の限界はピークを超えた。
……それなりのお仕置きをしないとな。
「おい。A。」
自分でも驚くほどの低い声が長い廊下に響き渡る。
「んー? どしたのてつろー。」
それなのに当の本人はケロッとした顔でそう聞いてきた。まだハグのまま。
「どうしたのじゃねーよな。」
「へ? 」
まさか。わかってねーの?
「A。離れて。黒尾さん 俺らのこと殺しそうな目してるから。」
「ん? 」
「うわっ。ほんとだー! え、俺ら殺されんの! ? 」
「木兎さん黙ってください。ほら、体育館行きますよ。」
「え、ちょ! ? 」
「あ、俺も行く。」
やっと邪魔者がいなくなった。研磨も空気読んでくれたっぽいし。
廊下で2人きり。
Aは急に周りがいなくなって戸惑ってるみたいにキョロキョロし始めた。
……かわい。
「え、と、。てつろー? どうかしたの? 」
「どうしたと思う? 」
みっちり教えてやんねーとな。
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闇音 艦那 - 嫉妬する黒尾さん可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!! (2018年6月12日 15時) (レス) id: dae19aa147 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト=塩 - これからも頑張ってください~応援してまーす!!我ら腹筋…←長いので省略 も頑張ってください~あと私も亀更新なので安心してください!!! (2017年10月28日 21時) (レス) id: f35e671262 (このIDを非表示/違反報告)
インドア派@暇人 - 更新できないいい( ´:ω:` ) 書きたいことがまとまらないいいいい( ´:ω:` ) めちゃくちゃ亀さんごめんなさい。 (2017年9月17日 21時) (レス) id: cbff94a46b (このIDを非表示/違反報告)
インドア派@暇人 - ぱにぃにさん» ありがとうございます! 亀さんごめんなさいっ! 頑張ります(b・ω・)b (2017年8月16日 23時) (レス) id: cbff94a46b (このIDを非表示/違反報告)
インドア派@暇人 - 無気力零架さん» ありがとうございます! 更新くっそ遅くてすみません! 頑張ります(b・ω・)b (2017年8月16日 23時) (レス) id: cbff94a46b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:インドア派@暇人 | 作成日時:2017年5月28日 20時