19.それはそれはまた… ページ20
・
潤「まさかのふなっしー」
「ふなっしー、好きだと」
ふなっしーが好きということの情報の元、スマホを見せつける。
一瞬見ると、はいはい。って呆れたように目を伏せた。
「…格が明らかに違うんですけど」
手に取りだしてまじまじと見ると、確かに欲しいと思ってたやつ。
でもお金とかの問題で、結局買わないことにした、あの腕時計と真珠のネックレスだ。
潤「お洒落したいかなって、…ホラ女の子だもんね」
…昔の彼氏は、一度たりともこんなことしてはくれなかった。
変に可愛らしく物事を頼むのが苦手。
だから、「買ってー」とか自分からは言えない人。
・
潤くんにネックレスつけてもらった。
いざ鏡の前に立つと、いつもとは違う雰囲気。
大人の雰囲気が漂ってる。
後ろから潤くんが覗き込んでるから、バッと振り返ってこれとなく礼を言った。
「最高の誕生日プレゼントをありがとう」と。
「こちらこそ、わざわざ俺の好きなものまで調べてくれて。…ゆるキャラ好きなんだよなー」
目を見合わせて笑った。
見た目とは全然違うね、なんか結構お洒落なもの好きなイメージ。
お洒落なものも好きだけどさ、…どちらかというとゆるキャラ……？
ゆるキャラ強いなー、私ぐんまちゃん好き。
俺、なんでも好き。
ゆるキャラアイラブユー？
アイラブユー。
わーお。
男の人と話して、男の人と普通に笑って。
同い年の男の人と、……暮らすなんて。
・
１０年前の私に訴えても、きっと否定する。
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作者名：成瀬
| 作成日時：2016年11月3日 10時
