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※ご注意
引き続き、ぬるい性描写があります。

****


「…寒くない?」
「…僕のことは気にしないで。…それより」
「……?――んっ!」

なんだろうと瞬いた瞬間、びくっと身体が跳ねた。

「ッ、ぅ…っん!」

バーボンの手が、脇腹やお腹をなぞりながら緩やかに往復している。

「もっと、こちらに集中してください」

シーツを掴み、声を出さないようなんとか耐えていると、バーボンがぺろりと舌舐めずりをするのが視界に入った。

「ぁ…」

途端にぞくりと広がる、甘い疼き。
肩のストラップをするりと落とされ、口づけるように唇が這う。

「っ、ふ…」

鎖骨から喉元、首筋へとのぼってきたところで、バーボンは形の良い眉をわずかに顰めた。

「…ダメですよ」
「…、え…?」

息を整えながら、なんのことかとぼんやり考える。すると、指先で唇をそっと撫でられた。

「あ…」

どうやら無意識に噛んでいたらしい。

「噛んだら痛いでしょう?…声、抑えなくていいですから」
「…だって」

ずっとそうしていたから、抑えるのが癖になっている。
それに、声を聞かれるっていうのも…なんか。

「…恥ずかし、んぅ…」

また言葉を呑まれた。

…コイツ。
ぐっと胸を押し返して、じろりと睨む。と、すぐに毒気を抜かれてしまった。


「…お願いです、ギムレット…」


ああ、…ずるい。


今の私は、この男に絆されているのだ。

それなのに。


こんな――縋るように求められたら。


胸を押していた手を絡め取られ、手の平に唇が触れる。

「ぁ…」

熱を孕んだ瞳が、私を見て温度を上げた。
思わず目を背けてその瞳から逃げる。すると、追いかけるように首筋を柔い感触が伝った。

「っ、」

ひくりと息を呑む。
耳の輪郭をなぞり、優しく食まれたそこに、熱い吐息が触れて。

「ねぇ、声を――…」


「聞かせて、…ライム」


切なく掠れたそれに応えるように。



聞き慣れない嬌声が、雨音に紛れた。

Case.152→←.



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胡蝶(プロフ) - 藍色さん» コメントありがとうございます!もったいないお言葉です…が、とてもとても嬉しいです!語彙力捻り出しながら書いた甲斐がありました…。書くのが遅い上に煮詰まっていて遅筆に拍車がかかっておりますが、どうかお付き合いくださいませ。 (2022年8月17日 13時) (レス) @page14 id: 99e92a821f (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - 作者様のキャラの感情表現、文才能力が凄すぎます…!度々一人で悶えながら読んでます!面白い作品に出会えて私は幸せです(´;ω;`)更新楽しみに待ってます! (2022年8月16日 3時) (レス) id: 82bbddf0f3 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶(プロフ) - ねるさん» コメントありがとうございます!一気読み嬉しいです!書くのが遅くてお待たせしておりますが、頑張って更新いたします…! (2022年8月9日 15時) (レス) id: 99e92a821f (このIDを非表示/違反報告)
ねる - 一気読みしてしまいました!続き待ってます!更新頑張ってください(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) (2022年8月8日 9時) (レス) @page27 id: a5b6221b88 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶(プロフ) - かるぴんさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!特に二幕はデレ期のつもりなので…距離感を詰めていく様子にお付き合い下さいませ! (2022年7月14日 20時) (レス) id: 99e92a821f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年6月25日 12時

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