経理部の大瀬さん[赤] (ページ15)

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15.がんばれ大瀬さんページ15

『で...、どうしてこうなった。』

なぜか私は今、無言の山田太陽と二人っきりになっている...。

『佐々木ちゃんのあほう。』

佐々木「じゃあ先輩、19時に駅前のいつもの飲み屋で！」

そう言って先に上がっていった佐々木ちゃん。

私はというと、いつも通り段取りの悪さでちょっぴり遅れて集合場所へ。

...行ったのだが。

山田「え、A？！」

そこに居たのは佐々木ちゃんではなく山田太陽。

『お、おつかれ様です！！

あれ？山田さんひとりですか..？』

山田「いや、佐々木が来いって..。」

あぁ、そういうことか。

佐々木ちゃん。

気を使ってくれてたのはありがたいけども...。

今の私にこれはなかなか気まずいぞ！！

『多分来ないですあの子。

私も佐々木ちゃんに来いって言われたので、多分...私。』

自分を指差しながら伝えた。

それに山田太陽も気づき、頭を掻くとそっからだんまり。

私はというと、

山田太陽からひとつ空けてカウンター席に腰を下ろした。

『すみませーん、とりあえずビール。』

を飲まないとやってられません...。

山田「...俺の営業成績、今山崎さん越してるから。」

隣の席でボソッと呟く山田太陽。

えっどうしました急に？！

もちろん知ってますとも！

山田と書かれた営業成績表は、毎日欠かさずチェックしてますとも。

『知ってますよ！すごいですね！
今月に入って大手3社も取ったんですよね？』

あの山崎さんでもかつてない記録。

本当に最近の彼はめちゃめちゃできる男。