1.あかんすっきやねん【ＪＷ】 (ページ13)

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02. ページ13

ホテルのインターホンを鳴らす。

ちゃんと変装もして周りに注意しながら来た。

『何で私がこんなコソコソしなあかんのやろ。』

扉が開き私服姿の、のんちゃんの姿。

望「お帰りあなた♡♡♡
ご飯にする？お風呂にする？それともわ、た、し？」

『いいから早よ入れてもらってもええかな？！？！？！』

ただでさえ私たちは見た目が目立つのだ、週刊誌になんて乗ったら言い逃れはできない。

部屋に入ると脱ぎ散らかした服が散らばっていた。

望「汚いところですがどうぞ！」

『いやいや！ほんまやで？！財布とか鍵とか無くさんのこれ！？』

望「よー分かったな！！あいつらすぐどっかいきよんねん！」

『見ればわかるわ！！！』

私は机の上の物をどかして持ってきたタッパーを並べる。

『これ全部つめてきてんけど、今から食べる？』

望「食べる！！！めっちゃお腹減ってる！」

待て。と言われた大型犬のようなのんちゃん。

見た目も中身も犬みたい。

私がふたを開けると数々の和食が顔を出した。

望「これ全部手作りなん？！！？！？！」

『そー、口に合わんかったらごめんね？』

と言う私を横目にいただきますと一口。

望「うまー！！！なにこれ？！？！」

食リポ並みに声を張るのんちゃん。

『ほんま？？よかったー！！』
......人に食べさすのって緊張すんねんな。

望「むっちゃ美味い。これはみんな堕ちるわ。」

『ほんま？それは誉め言葉として受け取っとくわー！！』

望「褒めてる褒めてる！！...俺が嫁さんにもらったろか？？」

そう言ってドヤ顔をする。

ふふっ。

それはとってもかっこいいセリフやけど、残念！

『お口にご飯粒ついてるお子様とは.....まだまだ結婚できんかな？』

頬についたお米を手でつまむとのんちゃんは顔を赤くした。

望「すみませんでした！！！！！早く大人になりまぁす！！」

ゆっくりでええよ。

子供みたいにご飯にがっつく横顔に心の中で一言。

早くから大人の世界に踏み込んだのんちゃんが
伸び伸び居れるようなグループを作れたらいいな...なんて

まるで母親目線のような私なのであった。