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重「みんなー！！盛り上がってるかー！！次がラストの曲やでー！！！！」
「「「「「「「いえーーーーーい！！」」」」」」
客席もメンバーのボルテージも最高潮！！！！
...なんやけど。
なんか身体が動かん。
立ち止まった足はもう一歩も前に出ない。
いつもと立ち位置の違う私に気づいたしげが、
大丈夫か？と心配そうな顔でこっちを見る。
あかん、立ってられへんかも！！
ぐらりと揺れる視界。
笑顔で手を振ってファンサービスをしつつ内心めっちゃ焦っていた。
どうしよう！！！！
今私が倒れたらライブが中止になってしまう！！
するとイヤモニを外してかけよってきたしげ。
重「どした？」
『...あかんかも。』
重「分かった。」
その言葉を理解するより早く私の体は浮かび上がった。
キャーーーー！！と言うファンの歓声を浴びながら
ぐいっとしげの腕に抱かれてステージを回る私。
突然の事態にメンバーは顔を見合わせる。
重「このままとりあえずファンサしとけ！バレんように裏まで連れてくから。」
ありがとうしげ。
私の気持ちを汲んでくれて。
...あかん泣いてしまいそうや。
ステージにつくと、スッと近づいてきた照史くん。
桐「緊急？ファンサ？しげ代わろか？？」
緊急事態だと察したのだ。
重「頼むわ、こいつ重いねん！」
桐「惜しいねんな！！それが無かったら100点やったのに！！」
私は、照史くんにおんぶされてステージ裏に移動した。
照「涙はえーけど、鼻水つけるんだけはやめてや。」
『ぐずぐず。ごめんね照史君....。』
照「泣かんでええ！！よぉ頑張った！！あとは任しとき！！」
『......うん。』
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作者名：まる | 作成日時：2019年1月19日 21時
