第百二十九話【保護３】 ページ39
うーむも腕を組んだセンゴクさんは、暫く黙り込んだ後、なにかを決意したように口を開いた。
「……昔の話だ。ワシには一人の息子がいた」
「え、何ですか急に……」
「まあまあ。……名をロシナンテといってな、孤児だった奴をワシが引き取ったんだ」
──大人になってアイツは海軍に入った。いつまで経ってもドジで少し抜けていたが、誰よりも優しくて正義感のあるやつだった。
「息子といえど養子縁談を組んだわけじゃなかったが、自慢の息子だった」
「…………」
「だが、ロシナンテはもうこの世にいない。ドフラミンゴの元へ潜入中、とある少年の命を救うために死におった……馬鹿なやつだ。最後まで本当に、優しい子だったよ」
ぎゅっ、とセンゴクさんの手に力が入った。
センゴクさんの息子さんもお父さんに……なら尚更私なんて憎いと思うはずなのに……
「でだ。そのロシナンテなんだが、実はな。ドフラミンゴの実の弟なんだ」
「…………は？」
「つまりロシナンテからしてみればお前さんは姪っ子だな」
「ちょっと待って！！」
色々言いたいことあるけど、お父さん弟いたの！？しかも海兵の！？どんな人生歩んできたのさお父さん！！謎しかない！！
「流石にワシも息子の姪をしょっぴくのは良心がな……」
「その理論で言うとお父さんは兄なんですけど！！」
「あんな海のクズは知らん」
海のクズって……一応私の父なんですけど……
頭を抱える私を、センゴクさんは穏やかな表情で見つめていた。
「で、でもそんなこと勝手に決めちゃセンゴクさんの立場が……」
「安心しなさい。こんな老いぼれだが、子ども一人匿うぐらいの権力は残ってる。一回ロシーでやってるしなあ」
「他の人が黙ってないですよ？お父さんの娘なんて、そんなの……」
「ああ、その件はな、証拠がないんだ」
「は？証拠がない？」
というのも、
海軍は現在王宮には入れないけど、実はこっそり侵入して色々調べている最中らしい。すると、王宮の部屋がいくつか燃やされていたのだという。
それもお父さんや幹部の部屋ばかりで、私が王宮に住んでいた証拠はあったが、お父さんとの血の繋がりを決定付けるものは見つからなかった。
センゴク曰く「誰かがわざと火を放ったのだろう」とのことだが……
火事？燃えてた？いや、王宮にいるときは煙の匂いもしなかったし……謎。誰がそんなことしたんだろう？火事泥棒？
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本の虫(プロフ) - ぴのさん» ご指摘ありがとうございます！！またやらかしましたね！！ごめんなさい！！トーテムポールの親戚だと思います。本当にごめんなさい…… (2019年10月30日 18時) (
レス) id: 37015c2fbe (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 取り調べ報告書のキャラの名前が違いますよ。トーレ厶ボールって誰ですかwww面白くて吹いたw (2019年10月30日 17時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
ひなな(プロフ) - この物語ほんっっっとうに面白くて大好きです！！これからも応援してますので更新頑張ってください(o^∀^o) (2019年10月20日 13時) (レス) id: 7b6c2dd18e (このIDを非表示/違反報告)
本の虫(プロフ) - 暇人で眠人さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。完全に素で間違えていました……。キャラの名前を間違えるというファンにあるまじき失態……過去の自分を殴りたいです…… (2019年10月18日 23時) (レス) id: 37015c2fbe (このIDを非表示/違反報告)
暇人で眠人 - 作者さん！セッショウの所！イッショウですよ！間違ってたらすいません！ (2019年10月18日 21時) (レス) id: a9a348183f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本の虫 | 作成日時：2019年5月1日 9時
