百六話【確保２】 ページ3
バルコニーに出て街並みを見下ろしてみると、一番宮殿に近い広場に多くの人が集まってるのが見えた。
「国王さまーー！！」
「国王やめるって本当なのーー！？」
「やめないでーー！！お願いだからーー！！」
大混乱。その一言に尽きた。
だって、王宮って国で一番の高台にあるのにこんなにはっきり声が聞こえるんだよ？皆相当切羽詰まってる。
「海軍の前に反乱かなぁ」
真剣に逃げ道を探すべきか……クローゼットの奥とかに秘密の抜け道とかないかな？
私もじっとしてられず、意味なく部屋の中を歩き回ったり、冗談半分で秘密通路を探してみたりと時間を潰す。
と、試着すら避けたいほど派手なドレスをベッドに投げ飛ばしたところで、外の異変に気が付いた。
「なんか静か？」
さっきまで絶え間なく叫び声が聞こえていた筈なのに、何かあったのかな？
再びバルコニーに出てみれば、広場にいた人々がぞろぞろと街に戻り始めていた。
え、本当に何があったの？
慌てて昨日から部屋に放置していた双眼鏡を使ってみると、皆どこか安心したようにニコニコ笑顔をしている。
広場の中心、積み上げられた木箱のてっぺんに白いスーツみたいな服を着た人がいる。
全く状況がわからない。反乱はなくなったって思っていいのかな？
コンコンコン。
「Aーいるー？」
「ぎゃっ！べ、ベビー5さん！」
「入るわよ」
心臓が飛び出るほど驚いた私を気にせず、何やら書類を抱えたベビー5さんがスタスタ部屋に入ってくる。
「今朝、若様が七武海辞めたって話したでしょ？」
「その、それ大丈夫なんですか？海軍とか、反乱はなさそうだけど……」
「あれ、誤報だったから気にしないでちょうだい」
「…………はい？」
誤報？
要するに、間違い？
……………う、
「嘘だー！！」
「本当よ。嘘つく理由ないし」
「だ、だって、新聞にも……！！」
「だから間違いだったの。もう数時間したら号外出ると思うわ」
そんなことあんの！？だって七武海でしょ！？海軍とか世界政府とか色んな機関が関わってんじゃん！！
というか、幹部の皆は誤報に惑わされたってことなの！？本当に！？マジ！？
「だから貴女がそう悩む必要はないから。それを伝えに来たの」
「ありがとう、ございます……？」
「あ、後これグラディウスから。今日中に終わらせろって」
「この量を！？」
軽く見積もっても百枚はあるんだけど！無理じゃないグラディウスさん！？
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本の虫(プロフ) - ぴのさん» ご指摘ありがとうございます！！またやらかしましたね！！ごめんなさい！！トーテムポールの親戚だと思います。本当にごめんなさい…… (2019年10月30日 18時) (
レス) id: 37015c2fbe (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 取り調べ報告書のキャラの名前が違いますよ。トーレ厶ボールって誰ですかwww面白くて吹いたw (2019年10月30日 17時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
ひなな(プロフ) - この物語ほんっっっとうに面白くて大好きです！！これからも応援してますので更新頑張ってください(o^∀^o) (2019年10月20日 13時) (レス) id: 7b6c2dd18e (このIDを非表示/違反報告)
本の虫(プロフ) - 暇人で眠人さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。完全に素で間違えていました……。キャラの名前を間違えるというファンにあるまじき失態……過去の自分を殴りたいです…… (2019年10月18日 23時) (レス) id: 37015c2fbe (このIDを非表示/違反報告)
暇人で眠人 - 作者さん！セッショウの所！イッショウですよ！間違ってたらすいません！ (2019年10月18日 21時) (レス) id: a9a348183f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本の虫 | 作成日時：2019年5月1日 9時
