プロポーズ? ページ44
「……帰ろっか」
「え、俺としてはまだいちゃつきたい」
「帰るよ」
真顔でそんなことをぬかすグクに呆れながら歩き出すと、ふはっと笑って後ろから駆け寄ってきては、するりと私の手を握って。
これこそデートだよなー、なんて幸せそうに笑うから、私もグクの手をかすかに握り返す。
「……かわいー」
「はいはい」
「俺の彼女は照れてるのも可愛いですねー」
「……歩いて帰れば?」
「すいませんでした」
よくもまぁあんな小っ恥ずかしいことを言えるよね…。
繋いでない方の手で頬の熱をとりながら早足で車に向かう。
「次は俺が運転する」
シートベルトを締めていると、唐突にそんなことを言い出すグク。
なんだか不服そうに窓のヘリに肘をついて、ハンドルをきる私を眺めている。
「ふっ、無免許の高校生が何言ってるの」
「免許とるからいいの。普通は彼氏が運転するものじゃん」
「ふーん…じゃあ卒業するまでどこも行けないね」
「いや別にプライベートジェットあるじゃん」
「…そういうことじゃないでしょ」
まぁグクのことだから卒業したらまっさきに一発合格するんだろうけど。
「免許とったらずっと俺が運転する。死ぬまでずっと」
「……へー」
…何ちょっとプロポーズめいたことを。
「あ、今のプロポーズみたい」
「!?」
思わず助手席に首を向けると、グクはにやりといたずらに笑う。
「あ、もしかして同じ事考えてた?」
「…どうだか」
「まぁするけどね」
「え?」
「Aが言ったんじゃん。
『 余程のことがない限りは、私はいつまでも坊っちゃまのお傍にいますよ』
って。忘れた?」
「…あー…そんなこともあったような」
「もーあんな時から結婚考えてたとかうちの使用人計算高ーい」
「違…」
「ふはっ、嘘だよ。そんなことしなくても、」
Aは一生俺のだもん
なんて言って、グクは優しく微笑む。
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして!いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー!(´∀`*)ユンギ先生、了解しました!今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…! (2016年6月21日 22時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして!いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです! これからもがんばってください! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います!笑 予想していたのと違ったらすいません…! (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです! (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω\*)待っていただけて嬉しいですーー!!! もっと更新早くなるように頑張りますね!! (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もるもる x他2人 | 作成日時:2016年2月22日 17時