理不尽 ページ40
JK.
「…私あっちで休憩してくるから」
Aはそう言い残すと、俺が止める暇も与えず足早に去っていった。
休憩って…
「ねぇジョングクくん、…あの人もしかして彼女、だったりする…?」
「それ以外に何があんの。
ってかこんなことしてる場合じゃない、探しに行かないと」
「っ…やだ」
「は…?」
名前も知らない、たぶん同じクラスであろうこの女がいきなり抱きついてきた。
そして半泣きのような顔でブツブツと続ける。
「……あの人年上でしょ?うちの学校では見たことないし。正直年上だと話が合わないんじゃない?
私と付き合おうよっ、絶対あの人なんかより私の方がジョングクくんのこと好きだしもっと…」
黙って聞いていたけど、勝手にがちゃがちゃ言ってる目の前の女にだんだん苛立ってきた。
「いや、ごめんけど何言ってんの」
「……なっ」
「年上だからって話が合わないって何。Aは3個しか変わんないし。
てかさ、君が俺のこといくら好きだろうと、Aが俺のこと好きじゃなかろうと、俺はAにしか興味はないしAが好きなんだよね。残念だけど君の入る余地はない」
「……そんな言い方、しなくても…っ」
俺が言い放つとみるみるうちに目に涙を溜めていく。
…何自分1人被害者面してんの。
「…自分がさっき言ったこともう一回思い出せば。確かにキツい言い方したかもしんないけど、俺は君の言い方にムカついたから」
「…」
「じゃ、そういうことだか…」パァンッ
「女の子の気持ちも考えなさいよっ…!私本当に好きだったのに!!ちゃんと返事ぐらいしてくれればいいじゃない!!っもう知らない!!!」
……は??
左頬の痛みと降りかかる言葉の意味がわからない。
そして女は俺をビンタして気が済んだのか、「ほんとありえない」とかなんとか言いながら何処かへ走っていった。
…いやありえないのはそっちだろ。
いきなり周りの人の好奇の目に晒された俺の気持ちにもなれよ。
……今はそんなことどうでもいい、…訳では無いけど、
まずはAを探さないと。
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして!いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー!(´∀`*)ユンギ先生、了解しました!今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…! (2016年6月21日 22時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして!いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです! これからもがんばってください! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います!笑 予想していたのと違ったらすいません…! (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです! (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω\*)待っていただけて嬉しいですーー!!! もっと更新早くなるように頑張りますね!! (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もるもる x他2人 | 作成日時:2016年2月22日 17時