水族館 ページ38
「これがアジか、食べれるやつだ」
「…そういう目線で見るのやめてよ」
グクにとって初めての水族館。
私は小さい頃来たことがあるけれど、ほんとに前のことだから初めてに等しいぐらいの感動で、いつもよりテンションが上がる。
「マンボウ…でかいけどあんまり美味しくなさそうじゃない？」
「だから水族館の魚は食用じゃないんだって」
グクはあれだけ楽しみにしてたくせに、全ての魚を食用として見ている。
この人の目には魚が焼き魚に見えてるんだろう。
「もうすぐアシカとかイルカのショーがあるみたいだけど行く？」
「おー、行く！」
水族館の醍醐味でもあるイルカショーを提案すると、 こくこくと頷く。
…流石にイルカやアシカは焼きイルカや焼きアザラシには見えないだろう。
イルカプールに向かおうと歩いていると、
「ジョングクくん？」
と不意に声が掛かった。
みると、明らかにお嬢様な風貌の綺麗な女の子。
すぐにグクの同級生だとわかって、その子の視界に入らないよう一歩下がる。
「やっぱりジョングクくんだ！こんな所に来てくれるなんて嬉しい、今日はどうしたの？」
「あぁ…いや、ただ遊びに来ただけだから」
「今1人？良かったら一緒にまわろ？ここね、私のパパがやってるの。私が案内するよ？」
グクの腕に巻きついて上目遣いの女の子。
これ絶対狙ってるやつだ…。
「いや、悪いけど俺他の人と来てるから」
「えー？一緒にいる人なんてどこに…」
グクの後ろをのぞき込んだその子と目が合う。
そして目が合うと同時にその子が固まった。
一応会釈しておく。
「…もしかしてそこの方？」
「そうだけど」
グクがそう答えると、一瞬、ほんの一瞬だけど、ものすごく嫌そうに鬼の形相をした女の子。
でもすぐに上目遣いに戻り、私もジョングクくんと遊びたい〜とかなんたら言い出した。
その時胸が少し痛んで、靄がかかっているのがわかっていた。
そして、その子だけでなくなぜかグクに対して少しイラついている自分にがいることで自己嫌悪に陥って。
「…私あっちで休憩してくるから」
「え、ちょっA！」
同級生と話したい事だってあるよね、と自分に言い聞かせながら、甘ったるい声が聞こえるその場を後にした。
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして！いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー！(´∀`*)ユンギ先生、了解しました！今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…！ (2016年6月21日 22時) (
レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして！いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです！ これからもがんばってください！ (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います！笑 予想していたのと違ったらすいません…！ (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです！ (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω＼*)待っていただけて嬉しいですーー！！！ もっと更新早くなるように頑張りますね！！ (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もるもる x他2人 | 作成日時：2016年2月22日 17時
